表示中の記事は2019年6月30日までの旧記事です。

医者でも間違える 病気・ケガ・薬の新常識

 

福井大学ERの林寛之教授が書かれた一般の方向けへ書かれた書籍を読ませていただきました。

 

一般の方に病院に来る前に知ってもらいたいことを、

 

わかりやすく書いていただいてあるなぁと思います。

 

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医者が病気や症状を間違える理由として

1 医療の診断の限界

2 患者さんとの情報共有不足

3 医者の能力の低さ

の3つのポイントをあげ、

 

 

「信用できる医者、信用できない医者の見分け方」 や

 

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「信頼できる大病院」として

研修医がいることでの病院の大きなメリット

 

「研修医を指導するため、

世の中の趨勢を指導医が知っていないといけないから、

指導を通じて指導医が最新の知見を勉強するため病院の医療レベルが上がる」

 

というところは、なるほどね〜、それは大事な点だよね〜 というのも強く感じました。

 

でも、内地はすっかり秋(〜冬?)
紅葉が綺麗でした。

 

福井大学医学部 ER

若い先生たちに非常に人気のある新しくなったERを見学させてもらいました。

 

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救急画像診断の中心となるCT室をERの中に設置しているという特徴もですが、

 

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患者の動線、医療スタッフの動線、視線などが考えられているERという形でした。

 

当然、災害への準備もすすんでおり、

 

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除染室やDMATの準備室、

 

将来的なドクターカー運用なども考慮された救命士待機室なども確保、

 

また 教育に重点をおいた林先生ならではなのカンファレンスルームは

 

今の時点で手狭になって・・とはさすがといったところです。

 

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ちゃんと一人の患者を助けるためのプレホスピタルへの参加

 

一人でも多くの患者を助けるための災害医療

 

はこれから救急医療の軸になっていくものと思われます。

 

なんとか、当院に根付かせるためにいろいろ考えていかなくては、です。

Point of care Ultrasound

個人的な話ですが、帯状疱疹の痛みで一ヶ月以上苦しみました。
いつになったらよくなるのか先が見えない世界は本当に辛いと思いました。
抑うつ的になってしまう気持ちが辛いほどわかりました。

 

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せめて、この痛みだけでもとってもらえる先生がいればと考えましたが
研修医に指導する自分が痛みの治療に対して積極的でなかったことを
「気づきなさい」ということだったのだと思います。
今回、日本ではまだ一般的とはいえない方法ですが、

 

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神経ブロックをより安全に確実にエコーを利用して行う先生の講演会が

福井県であったので、飛行機をのりつぎ、
片道9時間かけて勉強しに行ってきました。
なるほど、と思わされることがありましたが、なにぶん英語ということでだいぶ復習も必要です。

 

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でも、一人でも苦しむ人の痛みをはやく取ってあげられるよう勉強し、実践したいと思います。

 

救命することも大事ですが、

QOLを高めるための努力も惜しんではいけないと痛感させていただいた闘病期間も
そろそろゴールが見えてきています。

 

すべては、めぐりあわせ、なんでしょうね。

 

次の「緩和ケア講習会」には一番に参加させていただきたいと思います。

 

千葉大学救急集中治療部 織田成人先生 特別公演

敗血症診療の日本版ガイドラインを作成、編集された

千葉大学 救急集中治療部の織田成人教授による特別公演を

当院でおこなっていただきました。

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院内からは医局、

ERのメンバーに加え

集中治療を行うICUのメンバーも多数参加、勉強させていただきました。

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最後の質疑応答では

研修医の先生が直接手を上げて、

織田教授直々にガイドラインや実臨床での疑問点にもお答えいただきました。

 

自分が研修医の時には、とても手を上げて質問なんかできなかったので

当院の研修医の先生の成長が非常に嬉しく、頼もしくもありました。

 

がんばってるね〜

 

あなたのプレゼン誰も聞いていませんよ!

ガー・レイノルズのシンプル・プレゼンテーションを読み「パワーポイントによる死」といわれる せっかくのスライド提示にもかかわらず聴衆のみなさんが寝てしまう状況を回避するためのいろいろを勉強したのが数年前。

 

それから、自分のスライドを見直し、せっかく聞きにくれているみなさんに、すこしでも何か得るものを・・とおもって『One slide, One message』を伝えられるように工夫をするようになりました。

 

今回、学会にでている本屋さんでで、日本の医学部の大学教授が書かれたこの実践本を読ませていただきました。

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書籍や論文の中では有用な箇条書きも、スライドの中ではパワーポイントによる死にまっしぐらというのは、衝撃でした。

 

ほーほー、なるほど

とおもわせることがたくさんありました。

 

院内の講演会ならできるけど、標準偏差や95%信頼区間などの情報が必要でどうしても文字が多くなってしまうんだよねと悩んでいたこともちょっと解決できそうです。

 

次の研修医の先生の学会発表の準備をはじめなくてはいけない時期です。

痛み、しびれのためドーピングをしながら?(ちゃんと薬を飲みながら・・)そろそろ始めなくてはてす。

 

実践

救急学会でいろんなことを勉強してきました。

勉強したことは、学会に参加できなかったみんなに伝えることが大事です。

ということで

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救急搬送のとぎれたところで

研修医の先生たちと

研修医の先生をモデルにして

 

『実践』

 

 

 

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予想以上に

よく見えます。

 

水晶体、硝子体、網膜・・

これで

眼科救急もどんどんござれ!! です。

 

 

 

日本救急医学会総会

 

福岡で行われた日本救急医学会総会で研修医のN田先生と発表をしてきました。

 

N田先生は、琉球大学からのたすきがけ研修でハートライフ病院へ来て、

 

救急だけでなく、集中治療も、というより 

救急搬送された患者さんの初期治療から集中治療、一般病棟に移り、退院まで

 

 すべて診せていただきたい、という昔の医者っぽい、先生でした。

 

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学会発表も当院の研修医の先生に、と思っていましたが、

 

「自分、(R大での研修で)学会発表、したことないんですよね。

 

もしよろしかったら、

いや、先生たちのご迷惑でなければなんですけど

 

自分に発表、させてもらっていいですか?

 

ちゃんと、がんばるんで、お願いします!!」と頼まれ

 

当院での症例をまとめて全国学会に出してみました。

 

すると、

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発表の2ヶ月前から、

 

「自分、土曜日なら大学の研修ないんで、お邪魔してもいいっすか」と

 

毎週

 

スライドを作り、データをまとめやってきました。

 

「どうっすか、ここのところがちょっと・・・なんで・・・」

「自分調べてみたんすけど、わからなくって・・・」

「この論文、読んでみたいんですけど、

お願いして(手に入れてもらって)もいいっすか?」

などなど

この熱い感じ!!久しぶり

の研修医の先生でした。

 

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なので発表はいたって堂々!!

予想外の質問に対しても、ぱしっと答えました。さすがでした。

 

ただ、

「 緊張したっす」

「 だって、財布もホテルに忘れてたのに気づかなかったっすもん」

おいおい、財布はちゃんと持ってきてください。

指導医の財布は、先生の財布、ではないですから・・

 

ま、がんばったからいいでしょう!

 

あとは、後輩もしっかり指導していってね〜

 

「やってみせ、言って聞かせて、させてみて・・」

 

ちょうど1年前は救急科を研修していた2年目のS里先生。

 

自分から・・ということはしない控えめな先生でした。

 

ですが

 

あれから1年

 

「いいですか、診せてもらって・・・・」
「あと、自分がやっておきますから・・」
「準備しておきますので、いよいよの時、そばで見ててもらっていいですか?」

 

 と姿勢が変わってきました。

 

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「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」

 

「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」

 

「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」

 

 

いい言葉です。

 

そのとおりだ、と思います。

フルマッチ

 

医師臨床研修マッチング

 

という

 

 

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就職お見合いの結果が出ました。

 

来年も6名、

順調にいけば

新しい研修医の先生が当院に来てくれる

予定となりました。

 

フルマッチ

 

 

ただ、これから卒業試験、国家試験を無事合格したら ということですが

なんとか、あと半年頑張って

来年、一緒に働けたら

と思っています。

 

ちばりよ〜〜!!

未来の先生たち〜〜!!

 

 

台風19号

非常に大きな台風19号が沖縄に襲来

 

今年何個目の直撃か・・という状況で

暴風警報が発令されると病院は救急体制へ

 

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今までだと重症患者さんを抱えるスタッフの先生方の姿を

見かける時間帯ですが

 

今回は、

 

今年の研修医の先生達はちょっと違います。

 

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早朝から出勤

各自回診を終え、

 

台風に備えて

非常食のカップラーメンで腹ごしらえ

 

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自分の患者に責任を持つ

自分の当番に責任を持つ

自分の病院に責任を持つ

 

いい研修医の先生が育ってきている気がします。

 

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