表示中の記事は2019年6月30日までの旧記事です。

物騒な世の中です

歳を重ねるにつれ、時間がすぎるのが早くなりますが

 

医療の世界も日進月歩で進歩しています。

 

当然、世の中の事情も進歩

 

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災害医療だけでなく

 

次はテロに関する教育なども

 

当然、知っておくべき医療になっていくようです。

 

 

予想通り、現時点でその領域に関する経験の多い先生や

 

知識の深い先生があっちこっちにいるわけではなく

 

自ら勉強し、備えていくしかないのが現状です。

 

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そして、その勉強し、訓練し、得た知識や経験は

 

日常の臨床診療に活用し

 

また、現場で働くスタッフや救急隊へフィードバックし

 

起こってほしくないですが、いつか起きるかもしれない

 

その日に備えておく必要があります。

 

 

日々是勉強です・・

中北消防さんとのドクターカー連携訓練

常日頃から一緒に活動し、一事案毎の振り返りはしているものの

 

同じ事案をいろいろな目線で振り返り、どう連携していけば

 

もっとよい活動ができるかということが見えてくる

 

ドクターカーとの救急活動連携訓練が

 

中城城を望む中城北中城消防本部敷地内行われました。

 

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今までも訓練の際には、実際のドクターカー派遣要請に応えられるよう

 

2チームを編成し、1チームは現場へ出動できる体制を整えていましたが、

 

今回はまさかの、訓練想定開始に、実際に要請がかかり現場へ出動

 

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というアクシデントもありました。

 

訓練想定とほぼ同じような事案に、中北消防さんと出動、活動し

 

現場で救命に成功、社会復帰可能な状態まで回復を確認できたのは

 

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普段から、

 

顔の見える関係、

 

ものを言ってもらえる関係ができてきているから

 

だと思っています。

 

中北消防さんにお声がけいただいた夜の情報交換会でも

 

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たくさんの貴重なご意見、ご提案をいただけ、

 

消防のみなさんがドクターカーに何を求めているか

 

何を現場で宣言するともっと活動がしやすくなるか

 

がわかってきました。

 

 

5年後には・・ではなく

 

明日からこの訓練で得た経験を活用し

 

3年で、

 

県内一、頼られる地域の消防と病院になっていけるように

 

これからもご協力、ご指導をよろしくお願いいたします。

 

 

会議、会議からの会議

 

医師には診療以外にもいろんな仕事があります。

 

とても苦手なんですが、大事な仕事に

 

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「会議」

 

があります。

 

医療を正しく、よりよいものにしていくためには

 

苦手であっても「会議」にでて、ちゃんと発言しないと

 

なにも改善しないということもわかってきました。

 

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なので

 

ちょっと遠くても、時間が遅くても、苦手でも、

 

「いい年・・」

 

「そういう年齢・・」

 

「そういう立場・・」

 

になってしまったようなので

 

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他のみんなが働きやすいように

 

地域の皆さんの健康を守れるように

 

会議に出ようと思います・・

 

はぁ・・

 

でもやっぱり、苦手だなぁ・・

 

ゼロトレ

前から、ヨガや禅の世界に興味はあるものの

 

時間的にも習いに行くような余裕もなく、

 

あ〜、いつか余裕ができたら、聞いてみたいなぁ

 

やってみたいなぁと思っていましたが、

 

テレビで特集されているのを見て、

 

ゼロトレ

 

買ってしまいました。

 

やること自体は、おそらく数ページの内容だと思いますが

 

著者の考え方や生き方に賛同できることが多く

 

じっくり読ませていただきました。

 

 

吸って、吸って、吸って

 

はーーーーーーーと7秒吐く 呼吸法を含め

 

 

最低4週間

 

続けられるかはわかりませんが

 

ちょっと実践してみようかと思います。

 

体も心もゼロポジションにしてみたいです。

 

劇場版コード・ブルー

大ヒット上映中の劇場版コード・ブルーを見てきました。

 

同じ救急医療関係者としての、つっこみどころもありましたが・・

 

このドラマを見て、映画を見て

 

ひとりでも多くの医療関係者が増えてくれれば・・

 

コード・ブルー

 

できれば

 

自分の時間を削ってでも患者さんを救いたい

 

患者さんを、家族の心を救うために全力を尽くしたい

 

もっと患者さんのために

 

絶対、救うために

 

と思う仲間が増えてくれればと強く、思いました。

 

 

あれ、

 

 

ふと気づくと

 

ドラマの世界と同じことをしている自分がいる

 

自分たちチームがある、

 

ということに驚きです。

 

トムヤムクンラーメン

内地から観光で沖縄を訪れるみなさんに

 

「どこかいいところない?」と聞かれると

 

だいたい、

 

南城市の「カフェくるくま」の

 

「トムヤムクンラーメン」

 

をおすすめしています。

 

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景色も高台できれいなことに加え、

 

味も量も、だいたい満足していただけます。

(金額的には、内地価格ですが・・)

 

そして、帰り道は

 

「ニライカナイ橋」を通って降りてくるといいですよ〜

 

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なかなかみれない絶景がおすすめですよ〜と

 

ハートライフ病院の近くの観光名所をお伝えしています。

 

まだまだきっと

 

見どころはあると思いますが、

 

生活していると活動範囲がだんだん狭まり

 

海、くらいにしか行かなくなってしまうのが残念ですね・・

 

 

たまには、ちょっと気合をいれて

 

遠出

 

でもしてみないとですかね〜

与那原大綱曳2018

今年も沖縄の三大大綱曳の一つ

 

440年の歴史を持つ与那原大綱曳が

 

御殿山青少年広場にて、盛大に開催されました。

 

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大綱曳は、五穀豊穣、子孫繁栄を祈願する神事。

 

長さ90m、重さ5トンの大綱を

 

地域で一本の藁から作るところから参加させていただき

 

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小さな細い藁が、ボンドやのりなどの接着剤を使うことなく

 

昔ながらの摩擦力を使ってつなぎ、結んでいく方法など

 

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これからもしっかり、つないでいく必要があると思いました。

 

作った綱は、トラックで会場へ・・

 

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運ぶわけではなく

 

道ジュネーをしながら、みんなで担いでいくのですが、

 

背の高い順に並ばされ・・

 

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先頭の方は、綱曳目的で!? 観光で!?

 

こられた外国の方もたくさん参加され、

 

担ぎ手だけに、特別に支給されるTシャツをもらって

 

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綱曳会場に入場

 

するころには、肩も腰もパンパンで、へろへろ〜〜

 

ですが

 

「めーもーい」の皆さんの踊りに力をいただき

 

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4分間の大熱戦、

 

こんなに無呼吸になるのか、というくらい

 

等尺性(アイソメトリック)運動を行い

 

息も絶え絶えになりましたが、

 

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今年も、西(いり)の勝利!!

 

 

救急救命士として、病院実習にきていた Iとす君も

 

「旗頭」を担ぎ上げ、活躍、頑張っていました。

 

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五穀豊穣を願う、雨乞いの意味合いもあるということで

 

道ジュネーのあいだも、綱曳の間も、

 

時々降るお天気雨のおかげで

 

打ち水効果だけでなく、とてもきれいな虹も見れました。

 

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これだけたくさんのみなさんが参加するにもかかわらず

 

大きな事故や怪我、熱中症による救急搬送もなく、行えたのは

 

地域の皆さんをはじめ、救護所を担当していただいた

 

東部消防のみなさんたちの支えがあるからですね。

 

いつも本当にありがとうございます。

夏休みの朝

子供たちの夏休み

 

毎朝、ラジオ体操カードをもって公園に集合

 

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朝から体を動かすと

 

気持ちがいいことを思い出します。

 

今年は、週末になると台風がきますが、

 

久しぶりに日の出にあわせて、海岸まで散歩に行きました。

 

 

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台風あと、ということもあり

 

波はすごいですが

 

きれいな朝日と潮の香りに癒やされました。

 

 

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この沖縄のコバルトブルーの海をみると

 

やっぱ、いいよね〜と

 

平和のありがたみを感じられます。

 

 

どうかこの島の平和がいつまでもつづきますように!

平成30年度 大規模地震時医療活動訓練

今年も、政府主催の「大規模地震時医療活動訓練」

8・4 国訓練にDMATとして参加

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宮崎空港から1時間半、海岸沿いを南下して日南海岸にある

宮崎県の日南総合運動公園でSCU(Staging Care Unit)の指揮所を担当

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自衛隊ヘリや宮崎県ドクターヘリなどが実機で運動公園に降り

支援DMATをSCUに搬送していただいたり

模擬傷病者を 仮想搬送していただいたりと

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実災害での対応と近い形で運用もさせていただきました。

また、今回は施設間搬送、病院からSCUまでの搬送では

たぶん沖縄県内では運用がされていない

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民間救急車による傷病者搬送も行われ

県による違いも感じることができました。

そして

訓練で問題になるのは、やはり 情報。

ということで、宮崎大学から IP STARの移動基地局が

当SCUに来ていただき、半日はだいぶ活躍していただいたものの

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途中、あまりの暑さにオーバーヒートしてしまい無念のリタイヤ、

訓練ではなく、実際にJAFのお世話になるという事態も発生しました。

 

武道場内では模擬傷病者として看護学校の学生さんに協力していただき

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広域・地域医療搬送に耐えられるような初期安定化処置を行い

安定化がすんだ傷病者から、搬送手段、搬送先を確保し、

合計10名の模擬傷病者の皆さんを安全に搬出

という形をしっかり行うことができました。

 

指揮所活動で、もっとも大事な仕事は

 

情報収集と情報整理、情報共有

 

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そのすべてを今回は

 

当院のスーパーロジ、Aさとくんに頑張ってもらいました。

 

ただ、やっぱりロジ不足は厳しいということで

 

Yまだ看護師、Kねもと看護師もロジの仕事に協力し

 

貴重な経験をさせていただきました。

 

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医師・看護師でしかできない仕事

よりも災害では業務調整能力(ロジ力)が求められます。

 

ロジ力は、ロジさんでしかできない仕事、ではなく

医師・看護師だからこそ効率よくできる仕事

もたくさんあります。

 

足りない役割は、みんなで負担し、乗り越えていく。

そんな柔軟性が救急・災害の現場では求められます。

 

ある看護師さんに聞かれた

「先生は、病院で働くときとDMATで働くときって

何がちがう、なにか変わるんですか?」という質問

 

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たぶん、なにも変わりません。

 

救急も災害もドクターカーも、入院も外来も全部同じ

 

そこに、助けてっていう人がいて

 

助けたいと思う自分たちがいる。

 

 

単純に「助けて」を「助ける」ために、

 

医師・看護師になったんだから

 

助けるために努力をする、

 

助けられる組織・体制を作る

 

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頑張っているのは、自分たちだけではありません。

 

DMATになることが目的ではなくDMATとして活動する

 

被災者を支援するため、病院を留守にする時には

 

病院を守る仲間に通常業務の負担をかけることです。

 

でも、それでも助けたい、助けられる命があると思うから出動する

 

そんな

 

外での活動を認めてもらえるようには、通常の院内業務を頑張る

 

院内のスタッフのみなさんに認めてもらえるように努力する

 

ことがきっと大事なんだと思います。

 

 

訓練から帰って、みんな通常の日勤業務で再会。

 

そしてそのまま、今日は当直

 

静かだといいですが・・・

 

ま、がんばっていきましょうね〜〜!!

当院ドクターカーの現状と課題

医局の先生方が毎週水曜日の朝に行っている Journal clubで

 

当院ドクターカーの現状と課題について報告させていただきました。

 

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いろんな理由があるのですが、ドクターカーの導入は

 

病院でちゃんと待っている体制を作っていても救命困難

 

社会復帰困難な事例、症例は、ほんとに仕方がなかったのか?

 

病院前、プレホスピタルに医師・看護師が出て、診療をはじめれば

 

結果が変わったんではないか、社会復帰できたんではないか?

 

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ということが大きな理由で

 

2016年7月より試験運用を開始

 

2016年10月より消防経験者をER-Aideとして採用、運転を依頼

 

2017年4月より消防と協定を結び、本格運用を開始し

 

2018年3月からは、病院救命士を2名体制として活動を行い

 

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7月末日までの総要請件数は  345件

 

本格運用となってからだけでも 278件の 要請があり

 

消防からの要請で現場に出動したのは 114件

 

実際に現場まで到着し、活動したのは  89件

 

でした。

 

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運用の内訳としては

 

現場への出動は 約4割(うち、出動途中にキャンセルが9%)

 

 

また、当院のドクターカーは県内で唯一の患者搬送機能を持った

 

「救急車型(箱型)」のため、連携診療所を訪れた

 

急性心筋梗塞や急性心不全、呼吸不全患者様への

 

お迎え、救急搬送業務も約3割で担っておりました。

 

また

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搬入後の経過については

 

ドクターカーで搬送された患者様の7割が入院。

 

2割がICUといわれる集中治療が必要になる患者様

 

ただ、2割弱の患者様は外来治療が可能と判断されておりました。

 

 

そんな

 

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ドクターカーの運用時間は

 

現在までののところ、

 

医師・看護師・救命士の安定確保ができている 平日日勤帯に限定

 

されてしまっており、もっと

 

ドクターカーに乗れる医師・看護師が増えることが期待されますが、

 

 

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誰でも、乗りたい!!

 

と言ったら乗れるわけではありません。

 

最低限、外傷初期診療の基本であるJATECやJPTEC、

 

看護師さんであればJNTECなどの基本技術は習得する必要がありますし

 

 

現場に出てみたら、複数傷病者でした、最先着隊でした

 

どうしたらいいか、経験がないのでわかりませんでした。

 

では、消防も一緒に活動するスタッフも困るので、

 

災害対応の基本原則(CSCA/TTT)をしっかり理解していることも必要です。

 

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気づけば、沖縄県内には

 

ワークステーション形式を含めれば、

 

なんと10施設が病院前診療に携わっています。

 

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同じように、病院で待っているだけでは助からない

 

病院前にでることで、可能になる救命、社会復帰を信じて活動する

 

医療施設同士が、消防や他の組織と今まで以上によい連携ができれば、

 

いままでは、仕方なかった、これが限界、と思われた方たちを

 

救命できる、ことができる、可能性が拡がるのでは

 

と思います。

 

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と報告させていただきました。

 

 

反響はどうか・・わかりませんが、

 

これからもハートライフ病院ドクターカーを

 

どうぞよろしくお願いいたします。