表示中の記事は2019年6月30日までの旧記事です。

救急・集中治療研修

平成25年度のオリエンテーションがおわり、さまざまな部署でピカピカの一年生を見かけるようになりました。

看護師さんもそうだと思いますが、研修医の先生にとっても救急、集中治療室はこわい場所、不安な場所かと思いますが、そんなことはないですよ。

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現在、救急科の研修は、指導医と初期研修医の一対一で行っています。

短期間の研修期間で心がけていることは、

①初期診断、初期治療で安定化させるという目的をはっきりさせ
(安定化できない患者は移動させない)

②そのために必要な初期治療を一貫した内容で指導を行い
(ガイドラインがあるものに関しては、ガイドラインに準じて)

③繰り返し同じことを問いかけ、くどいほど説明させ、理解してもらい
(他の研修医、学生、看護師、あわよくば他科の医師へも理解をしてもらえるように)

④急変や重症化した場面(救急の現場)で、現場を指揮できる(俯瞰できる、マネージメントできる)医師になってもらえるよう教育を行っているつもりです。

そしておまけではありますが、

⑤わからないことがあった場合は、初期治療を行いながら、調べる、考えられる、「考える医師」になってもらいたいと思っています。

本当は、指導医ももっと勉強して、全部を教えられるといいのですが、医学の進歩ははやくなかなかついていけないのが実情で、一緒に勉強していけたらいいなと思っています。

みんな、よろしくおねがいしますね!

統計

「Kurunara Koi」

なんて余計な事を言ったために、まだまだ仕事は終わりません。

でも、一緒にたたかってくれる循環器の先生や、とまりこみ覚悟のMEさん(CEさん)、急変の現場からカテ室まで手伝ってくれたERの看護師さん、重症管理を手伝ってくれているICUの看護師さん、そして眠いのに起きてがんばってくれている研修医の先生もいるので、自分だけ先にちょっと休む訳にもいきません。

ちゃんとたすけるように頑張りますよー

というか、締め切り間近の抄録作成に必要な苦手な統計に全然、取りかかれません。

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「すぐに使える」「なるほど、おどろき」「たったこれだけ」の本をこんなに並べても統計は、やっぱりさっぱりわかりません。

学生の頃にちゃんと勉強しておけば良かった・・と反省、反省、大反省です。

反省しても、できるように、わかるようになるわけではないので、ちゃんと読まなければいけませんが、もうだいぶ眠いです。

数時間後には外来、夕方には大事な会議もあります。仕事は山積みです。

でも、今日はいまのうちにちょっとだけ休んじゃおっかなぁ、どうしよっかなぁ・・・  :roll:

Hospital MIMMS @ Gifu Univ.

岐阜大学で行われたHopital MIMMS に行ってきました。

天気はいいもののとっても寒く、準備した服を間違えたと反省しました。

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6月に沖縄では行われるHMIMMSの視察と準備のためにと、1day HMIMMSしか受けられなかったER師長に2dayの面白さをわかってもらえるために一緒につれていきたかったというのが大きな目的でした。

「やっぱり、2dayは違う、全然違います。すごく勉強になります」と、枕がかわり飛行機でもホテルでも眠れなかった師長ですが、大きなものを収穫してくれたようでした。

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昨日の最終で那覇につき、朝から日勤で働き、夕方のCPAに一緒におつきあいしていただき、とっても疲れてはいると思いますが、つれていった甲斐がありました。

でも、僕たちよりももっとがんばっているインストラクターの皆さんの事を考えると「疲れた」なんて口が裂けても言えません。

とても充実した二日間を過ごさせていただき、本当にありがとうございました。今回の二日間もとっても刺激になりました。

この刺激を忘れないように、今日も当直をしている「熱い救命医」に頂いたぐんまちゃんはいつも持ち歩くかばんにつけました。

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明日は、人間ドックで胃カメラと救急の小委員会、研修委員会、当直が待っています。当直をしながら救急学会の抄録をあと2本書き上げて、総会に研修医の先生を参加させ、救急の面白さを伝えたい。

明後日は、救急の本委員会とその前に災害対策の本委員会が待っています。

金曜日までには、MIMMSに資料をそろえなければいけません。

締め切りに追われてはいますが、でも、でも、差し入れの戦車まんじゅうには書いてありました。

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「Kurunara Koi!」です。

こういうチャンスを与えてもらったと考え、乗り越えていきたいと思います。

Hospital MIMMS(HMIMMS)沖縄開催

岐阜で行われている災害発生時の病院対応について勉強するコース(HMIMMS)にタスクとして勉強中。
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災害対応をマニュアルでなく、考える。答えを教えるのではなく、考えさせてくれる、考え方を教えてくれるこのコースはやっぱりとっても面白い。
全国各地から集まる他の先生の考え方、他の病院のやり方、にふれる事ができるのもこういったコースの魅力です。
午後からはいよいよワークショップとテーブルトップ、もっと面白くなります。
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楽しみです。
このすばらしいコースを6月に沖縄で開催できる事に感謝しつつも成功させるためにしっかり準備しないといけません。
わくわくして、居眠りする暇がありません。

Kでかる先生、成長中。

4月から2年目になったKでかる先生。
2度目の救急科研修に帰って来てくれました。
前回はおっかなびっくり、めだたないように、よばれないように、小さくなっていたように見えていましたが、2回目の今回はとっても積極的、入院後の集中治療にも参加、1年目の初期研修医にもいろいろ教えてくれています。
やっぱり2年目になったから、ではなく、きっとなにかがかわったんだと思います。
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救急は、すべての科にとっての入口になる場所。
きちんと初期治療ができると、ちゃんと安定化することを感じてくれているのかな。
オンとオフの切り替えが上手な先生は救急向きかもしれません。
ちゃんとがんばるER研修医! 期待してるよー!!

脳血管内治療専門医

沖縄県内でも少ない脳血管内治療の専門医となった脳外科のK笹先生による脳血管内治療の講演会がありました。
アンギオにつくER看護師、レントゲン技師さんやICU看護師、病棟看護師、リハビリを担当するPTさん、OTさんをはじめたくさんのみなさんが参加するおおきな会となりました。

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血管内治療の基本から、今後の方向性などについてもわかりやすく説明していただき大変勉強になりました。
自分が手術をするなら従来通りの開頭手術をすすめ、自分が手術をされるならカテーテル治療を希望される医師が多いという学会でのアンケート結果などをお聞きすると、やはり低侵襲のカテーテル治療は心臓だけではなく、脳外科領域にも進んでいくだろうなと実感しました。
新しいことを始めるというのはとっても大変だと思いますが、応援していますよ?!

テレビの取材

全国ネットのテレビの取材が来ていました。
看護師さんも、検査技師さんもなんだかそわそわ
大丈夫です。
僕たちはうつりません。
いつものことをいつもと同じようにするだけです。
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でも、ひょっとしてちいちゃくうつるかもしれません。
こんな時だけが特別ではないので毎日、おしゃれをしましょうね!

DAMカート

重症患者さんの搬送が増えるとともに、気管挿管が困難な患者さまへの対応が迫られる症例も増えてきています。

そんな気道確保、気管挿管困難な重症患者さんに救命の現場で対応できるような気道確保、管理ツールをまとめたDAM(Difficlut airway management)カートをER初療室に準備していたのですが今回、使い方の簡易マニュアルを作成しました。

FCCSという集中治療の標準化コースで勉強してきた内容を中心としたものですが・・

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本当なら立派なカートを準備したかったのですが値段も高いため、となりのホームセンターで買ったこのケースで代用することにしましたが、棚もたくさん分かれていたのでちょうど良かったかもです。

GEB(Gum elastic bougie)と、胃管挿入も可能なラリンギアルマスク(Supreme)は、ともにとても便利な気道確保グッズです。

必ずしも気管挿管にこだわらない救命を、

挿管困難症例では、補助デバイスを使用しての挿管もできるよう、準備をすすめています。

待合室を明るく

病を抱え、診察を待つ。

どうしても暗くなりがちな待合室。

気分もうつうつとしてくる待合室。

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壁の色はすすけ、掲示物は傾き、

過去の栄光となってしまった5年前の機械の導入を誇り

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なんと、10年前に更新した検査機械を今も高々とうたう当院の待合室

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これでいいのか、

廃れていく病院ってこんなもんではないかと

相談を続け、ちいさいながらも変化が出てきています。

「良い病院にしたい」

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「自分たちが働く職場を、もっと良くしたい」

「家族に勧められる病院に」と

「待合室を明るくしたい」企画の第2弾として、

院内の職員から集めている写真の掲示を始めました。

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まだまだ、小さい変化です。

ですが、20数年前に建てたときの斬新な個室中心の病棟などの過去の栄光?昔の思い出?から、時間が経過し劣化した当院の現状を認識、理解し

これからよくなるため、よくするためにどうしたら良いか、身近なところから変化をはじめていく必要があるかと思います。

「昔は・・」「あのときには・・」ではなく、「これから」をよくするために「まずここ」から「いまできることから」変えていきたいと思っています。

平成25年度のハートライフ病院は、良い方向に進化していけるといいですね!

病院前医療へ

現場への早期医療投入(介入)の必要性が増えております。

救急隊の皆さんの、処置範囲拡大も叫ばれていますが、なかなか進まない現状からドクターカーの運用などもぞくぞくと始まってきていますが、当院ではマンパワー不足もあり現場への医師派遣要請に積極的に応じているところくらいです。

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でも、ただ期を待っているだけではありません。

いつでも現場への医師、看護師派遣要請に答えられるよう、救急外来は看護師長、主任、リーダー業務を行う看護師がぞくそくと近隣消防へ同乗実習を行い、プレホスピタルでの医療について勉強、研鑽をつみ、足りないものについて努力、準備を続けております。

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平成25年度も、なかなか救急医が増えない厳しい現状ではありますが、成長著しい初期研修医とともに地域の皆さんに信頼していただける救急部を目指して頑張っていきますので、これからもよろしくお願いいたします。