表示中の記事は2019年6月30日までの旧記事です。

締め切り間近 心リハ学会

当院は、昨年夏から心臓リハビリを行える施設となっています。

shidi13_0128_01

心臓リハビリは脳卒中や他の外科手術後のように機能を回復させるためのリハビリではなく、心筋梗塞を起こしてしまったことは仕方がない、でも次に起きてくる心不全はしっかり予防しましょう。他の危険因子もしっかり是正し、整えていきましょうという積極的なリハビリです。

shidi13_0128_02

ただ、心電図監視下に自転車をこぐだけではない、

疾患の教育、生活指導、栄養指導などもリハビリに組み込み、当院の守るべき地域の循環器疾患の患者様の健康を支える大事な仕事です。

でも、大事なことは「井の中の蛙」になってはいけません。

ハートライフ病院の中だけ、この地域だけ、沖縄県内だけ、で周りの施設と足並みを揃えてやっていこうよ、ではなく

もっと、高いところ、全国のさまざまな施設が、循環器疾患を持つ患者様へどう積極的にアプローチしているかについて勉強し、よりよい医療を目指していく必要があります。

shidi13_0128_03

そのために、全国学会に参加する、参加するために演題を出す。そんな演題を登録する締め切りが、なんと数日後にせまっていることに気づきました。

締め切りまで、100時間を切っています。

今からです。がんばって、演題をつくって、みんなで仙台に勉強しにいきましょう!!

日本版敗血症診療ガイドライン

昨日は、昨年末に改訂された日本版敗血症診療ガイドラインについての勉強会を行いました。

たくさんの看護師さんの参加、ありがとうございました。

いつまでも、「昔からやってるこのやりかたで間違いないんだ・・」「俺は、こうやって患者を助けてきたんだ・・・」

という経験論だけの医療をしていると、「あなたの常識、世間の非常識」になってしまいます。

shidi13_0126_01

たくさんの臨床研究の結果に基づいた医療、Evidence based medicineは医療の基本です。

すべて、ガイドライン通りの治療をしなさいという訳ではありませんが、ガイドラインをしっかり理解した上で、オーダーメイドの医療を提供していく、ことが重要なのではないかと思います。

枚数は、多いですがインターネットでダウンロードすることもできます。

参加できなかった皆さん、しっかり勉強してくださいね!!

[PDFデータ]

診療応援

ハートライフ病院は地域医療支援病院です。
急性期治療が終わった患者様は、近隣の開業されている先生方へおかえししています。
ただ、専門科の診療の継続が必要となる場合もあり、当院で経過観察を続ける場合もありますが、通院が困難な患者様を抱えておられる診療所へは、診療所の先生の要請があれば診療の応援をしている場合もあります。ここM野クリニックは、地域の中心となっている脳外科を中心とした診療所。
shidi13_0125_01

当院からは循環器内科、血液内科、整形外科、脳外科からの応援診療を行っています。
大変ではありますが、地域の患者様の健康を守る、これも大事な仕事です。
個人的には、診療所から病院までの帰り道にある支店もいっぱいできちゃいましたが、
この「玉家そば」本店によって来れるので
shidi13_0125_02

たまにはいいかな

とも思っています。

指導医日記3年目突入。

なんと、この指導医日記も3年目に突入していました。

と、いうことは始めた頃にいた研修医の1年目はすでに後期研修医の現1年目、今年2年目(つまり4年目の先生)ということになります。

早いものです。

が、かわらないものもあります。

shidi13_0122_01

病院の売店のカップラーメン。

たぶん、この「緑のたぬき」は3年前から、いやいやもっと前から売店のこの定位置においてあります。

定番商品で、悩んだとき、つらいとき、疲れたとき、選ぶのがおっくうなとき

はずれない味です。

当院も、地域のみなさんにとって、はずれない病院、困ったときに頼りになる病院でありたいと指導医は考えています。

ムーチービーサー(鬼餅寒)

ムーチーを食べる旧暦の12月8日(新暦の1月下旬から2月上旬)は沖縄では最も寒い時期とされています。

が、今年は暖かかった。

shidi13_0120_01

でも、ムーチー「鬼餅」の由来がこんな話とは知りませんでした。

http://okinawan.jp/minwa/minwa011.htm

沖縄本島の民話による。昔、首里(現在の那覇市首里)から大里に移り住んだ男が夜な夜な鬼になって人畜を襲うことから、その男の妹が憂いて、鉄釘入りのムーチー(鉄の塊とする場合もある)を兄に食べさせ、弱ったところを海に蹴り落として殺した。このように、鬼退治にムーチーが使われたことからと「鬼餅」と呼ばれることとなった。なお、その日が旧暦12月8日であったことから、その日は健康・長寿を祈願してムーチー(釘は入っていないもの)を食べる慣わしとなった。

血液ガス分析装置

今年も「ちゃんと助ける救急部」を目指して頑張っていきます。

数ヶ月前からお願いしていた乳酸も測定できる血液ガス分析装置と、心筋逸脱酵素、CRPなどがERで迅速検査ができる機械が導入になりました。

shidi13_0119_01

敗血症の診断、治療の評価には「乳酸クリアランス」が必要でしょう!?

そうなんです、だからICUまで走って計測してもらっていたんです・・・という救急外来Nsの負担がだいぶ減ります。

また、あやしいな、心筋梗塞っぽいけど・・・と言う場合にも「トロポニンI定量」

CPKあがってるけど、分画は心筋?横紋筋?・という場合には「CPK-MB」「ミオグロビン」測定

ぱっと見、心不全、腎不全ありそうだけど・・という場合には「NT-proBNP」

など、より正確に診断ができるようになります。

そして、いままで、血ガスのキットどこ?と探しまわることが多かった血ガスキットは

shidi13_0119_02

迅速診断装置のとなりに、PEGの空箱を手作りで設置しました。

これからも、お金をかけずに頭を使って、改革をしていきたいと思います。

よろしくお願いします。

中部MC 救急隊薬剤投与シミュレーション

救急救命士さん達の現場での医療の質の確保のため、メディカルコントロール(MC)という大事な仕事があります。

ハートライフ病院は、南部MCからの搬送も多く引き受けているのですが所属は中部医師会、中部MCということになっています。

中部MCには、救急、研修医制度で大変有名な県立中部病院と同じになりますので、いろいろなつながりが持てているのは幸せなことです。

今回も中部MC主催の薬剤投与シミュレーションの評価をするという役割で沖縄市消防本部に行って参りました。

shidi13_0113_01

たくさんの熱い想いを持った消防のみなさんに囲まれ、各消防毎に微妙な違いはあるものの、県MCで定められたプロトコール通りに、現場を評価し、医師へ指示要請をし、点滴を確保、薬剤投与を行うという一連の流れを、他の消防の皆さんの前で披露するというこのシミュレーションは非常に緊張しているはずです。

自分は、きちんとできているかを評価するために行ったのですが、まるでそこに本当の現場があるように

人形が、傷病者のように見えてしまいました。

shidi13_0113_02

現場へ医師が常に出動できる体制は今の日本ではまず難しい現状からすると、現場に医師の目、手、脚となって救命処置を行ってくれている熱い救命士さんのおかげでこの国の医療はもっと良くなっていくんではないかなと思いました。

大変勉強になりました。

あけましておめでとうございます。

遅くなりましたが、

shidi13_0107_01

明けましておめでとうございます。

今年もハートライフ病院、研修医、指導医ともども、よろしくお願いいたします。