表示中の記事は2019年6月30日までの旧記事です。

勤務医の疲労

「現在の勤務体制をみなおさないと、今いるスタッフがやめてしまいます」

「やめていったスタッフの分まで、残された人数でがんばるのは限界です」

「人がふえたら、楽になるからもうすこしがんばって欲しい!」
きらきらビーチ
「人が増えれば楽になる」のではなく。

「きついから人が来ないし、やめていく」んではないでしょうか?

まずは、今いる(残っている)職員をちゃんと評価してほしい

そして、今いる職員が長く働きたくなるよう、ちゃんと休める職場にしてほしい
From-Kurukuma
人を増やすため、新しく来る方へいい条件を提示する前に

今働いているスタッフのことをちゃんと考えてほしいです

病院は、ヒューマンエラーが直接命につながる職場です。

ちゃんと働き、ちゃんと評価され、ちゃんと休める、

そんなあたりまえの事があたりまえにできる職場に人は集まるんだと思います。

ビーチパーリー

沖縄の夏

といえば、ビーチパーリー!

今年もあちこちのビーチで、いろんな部署が行っていると思います。

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最近の若い人たちにはノンアルコールで、車で先に帰る方もけっこういますが、

職場を円滑にするためには、

アルコールの入った席で、酔った勢いで?

いろいろ言ってもらうといいと思うんですけどね??

(上司の皆さん説教はダメですよ、絶対。飲み会は楽しくなくっちゃ・・です。)

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ただ、時代に合わせて、職場のコミニュケーションは考えていかないとですかねー

でも、やっぱり沖縄の夏。

屋外で昼間からできるビーチパーリーは最高!!ですね!

第23回救急症例検討会

3ヶ月に一度行っている救急隊と病院との症例検討会、
今回はなんと100名を越える参加がありました。
そして、とってもうれしいことに
院内からも50名を越える参加がありました。

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「病院に運べばなんとかなる」ように
病院のスタッフも勉強しなければいけません。
病院側だけが頑張れば、助かる訳ではありません。

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病院前にも成長してもらわなくてはいけません。
「ちゃんと病院に運んできてもらう」ように
病院のスタッフから救急隊へも適切な情報提供や要望が必要です。
当然ではありますが、
プレホスピタル(病院前)とインホスピタル(病院内)は車の両輪です。

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お互いに切磋琢磨しながら、成長していく必要があります。
回を重ねる毎に、
病気のことだけではなく、マネージメントの事なども議題にのぼるようになり、
ディスカッションは、深まってきているような気はしています。

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言いたい事を言うではなく、
聞きたい事を説明する、そんな内容が必要です。
そして、
やりっぱなし、いいっぱなしにならないように、
アンケートで評価をいただき、きちんと反省。

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次は今回よりももっとよいものに
「来てよかった」
「でてよかった」
「勉強になった」
と思ってもらえる会にしていきたいと考えています。

これからもよろしくお願いしますね~。

当直あけの疲れは抜けない。

医師の勤務には「夜勤」ではなく、「当直」があります。夜勤であれば、朝が来れば帰れます。当直明けは、帰っていい事になっていますが、帰れません。

帰っていいって言ってるのに、

グループでサポートするよう上司には伝えてあるんだけど、なんで帰れないの?

と言われても、「外来」もありますし「検査」もあります。

「入院患者さんへの指示」や、「ご家族への説明」もあります。

フルタイムで働き、へろへろになりながら、中堅にはさらに、

厄介な事に大事な「会議」や「検討会」、「講演会」などが夕方以降に入っています。

いったいどのくらい頑張っているのか、はかってみました。

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そして、わかりました。

医師の一晩の当直はなんと「2kg」、

約3%の体重を使うみたいです。

優しい外来の看護師さんに

「疲れてますね、午後も頑張って」とサータアンダギーを2個もらったくらいじゃ、ちょっと早く帰って一晩寝たくらいじゃ復活できない訳です・・

でも、まぁ

一緒に働いてくれる研修医の先生もいるから、頑張れるんですかね〜〜

小児科も大変。

いっつもちゃきちゃき小児科のKにしま先生は関西人。

開業医の先生から時間外の入院を引き受けるため、夜遅くまで医局で待機されています。

緊急の帝王切開やらなんゃらで・・と

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最近、ちょっとお疲れ気味です?。

気づくと、どなたか先生のお子さんでない子供さんを抱えて・・・

でも、とっても似合ってますよ〜!!

地域の運動会

住んでいる地域の運動会に参加しないかとお話を頂きました。

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運動不足の自分は、

でるときっとけがをすると、丁重にご辞退させていただいたのですが、

「ユニフォーム」

「トレーニングパンツ」

「スパイク」

と内地の運動会ではお目にかからない言葉がたくさん並んでいる事にびっくりしましたが、

競技内容をみてさらに、びっくり

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おいおい

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これは、地域の運動会のメニューなんでしょうか・・

そうそう、来月は病院でも運動会があるようです。

心配です・・

島時間

土曜の午前中はいつもどおり仕事をし、お昼からちょっと離島へ行ってきました。

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翌日の日曜日は当直だったので島にいられた時間はわずかでしたが、それでも
島を流れる時間は、ゆっくりとしていて、本当に大事なものやことが何か考えさせられる時間でした。

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かわっていくものとかわらないもの、
ずっと前からかわらずに大事なものについて思い出させていただきました。

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病院の中で働いていると、ついつい狭い世界でのもっとよいこと、を目指して何かを変えていきたい、と思ってしまいますが、
島に帰るとそれよりも根本の、本人や家族にとっての大事な時間をどう準備していくかということが、本当の意味での患者さんのために必要な医療なんじゃないかと考えさせられてしまいます。

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まだまだ、未熟者の医療者ですが、
離島医療で経験したたくさんのことは今の自分の宝物、原点だということを再認識し、
たまには島に帰って充電する時間も大事だなぁと感じて帰ってきました。

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「損か得か人間のものさし、ウソかまことか仏様のものさし」という言葉もあります。

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目先の事に左右されず、自分の心に正直に医療をすすめていきたい。

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そして、医者としての前に一人の人として、胸をはってちゃんと歩いていきたいと思います。

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でも、島の紫外線は非常に強く

たった1時間の自転車で、1度熱傷でした・・。

名古屋第二赤十字病院災害訓練

MIMMSの考え方をもとにした「大阪府救急医療機関災害対応標準マニュアル」から自病院用に災害対策マニュアルをアレンジした病院での訓練という事で、当院の災害対応の参考になるものと考え、名古屋で行われた総合防災訓練を参観してきました。

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訓練は早朝の人の少ない夜勤帯に地震が発生し、院内の電子カルテシステムもダウンしたものの建物自体は倒壊は免れ、救命救急センターである同院へ患者が集中するという設定でした。

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まず、発災後すみやかに院外職員への一斉メールが送信(職員の安全、被災状況を確認するため)、院内でも被害状況、職員や傷病者の情報を収集する準備期(pre-hospital phase)から、最小人数で災害対策本部を設置するところから訓練は開始されました。

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事前情報がほとんどない中での訓練というのは非常に緊迫感があり、リアルタイムで動いていく人、物には、実際の災害を思わせる緊迫感があり、たしかに訓練とはいえここまでやらないと実際の災害では対応できないだろうと痛感しました。

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院内での被災状況を確認、院内にいあわせた上級医、上級看護師、上級事務員が中心となり、院長をはじめとする病院幹部職員が来院するまでの災害対策本部機能を代行する形で、災害対応への準備が続いていきました。

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メールによって院外から自主参集した病院職員は、災害対策本部より役割を与えられ、色分けされたビブスを用いてエリア毎に準備をすすめ、あっという間に2時間が経過、受入期(reception phase)がはじまると、ムラージュを施した看護学生が、病院の車を救急車に見立てた形で搬送されてくる。

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病院職員は傷病者を赤、黄、緑へとトリアージし、初療を行い、ICU、ORなどへ搬送を考えていく訓練でしたが、実際に傷病者が入ってくると多くの傷病者が赤にトリアージされ、ERからは患者もあふれ、ORへは入れず、ICUにも患者の異動ができないという現実にはよく起こりそうなトラブルに見舞われ、そこにDMATも入ってくるという当院で起きた場合にはどうしたらいいだろうという状況を見学してきました。

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立派なマニュアルがあるにもかかわらず、訓練でマニュアルを利用している部署はなく、臨機応変に対応していましたが、臨機応変に対応できているのはスタッフのなかにCSCATTTという共通言語があるため、共通認識をもったスタッフが核、軸となっているためと思われました。
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当院で実際、同じような訓練ができるかは非常に疑問が残りますが、院内への伝達講習等を通して、災害への意識を高め、共通言語としてのCSCA / TTTを広めて行くことが必要だと痛感して帰ってきました。
年内には、同様の訓練を予定している当院でも、災害対策委員会やMIMMS受講メンバーを中心に災害への準備を勧めていきたいと考えております。