表示中の記事は2019年6月30日までの旧記事です。

コラボレーション

毎週木曜日の朝は循環器の抄読会をしています。
論文を読んできたり、トピックスをもってきた医師が皆の前で発表、検討をしています。
担当をとくに決めているわけではありませんが、何も準備されていないということはありません。

それぞれが週に一つ二つは最新の知識を勉強しているということなんでしょう。
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今週は、アドリアマイシン系の抗がん剤による心毒性についてのUp to dateについてでした。

当院は沖縄県内では数少ない血液内科の先生方が5人もいる施設です。

化学療法などの治療も積極的に行われており、循環器内科としても、原疾患によらない、薬剤の副作用による心臓機能障害を早期発見、早期治療が行えるように検討していこうと言うことになりました。

現在のスタンダードは、心エコー検査でのEF(左室駆出率)とBNPという血液検査での異常になっていますが、より早期に心毒性を描出するために、EF以外のエコーの指標や、当院では以前より多く行われている心筋シンチを利用できないかなどと活発な議論となりました。

血液内科と循環器内科のコラボレーションができる病院はあまり多くはなく、研修病院として当院の特徴かもしれません。

病院の方針がすばらしいから、コラボができるというのではなく、
きっと、同じ内科どうし、当直も、急患も、重症患者さんも、いつもつらさを分かち合っているから、

困ったときにはお互いさま、一緒になんとかしていきましょうよ、という同志の様な気持ちが育つのかもしれません。

研修医の先生、あんまりゆるい病院より、ちょっときついくらいの病院が、

やりがいもあって、仲間もできて、いい病院だと思いますよ。