先々月、ある出版社からメールが届きました。送っていた原稿への修正依頼メールでした。執筆を依頼されたのも、原稿を送ったのも2年前です。出版社からはそのあと何も連絡がなかったので、すっかり忘れていました。
原稿を執筆したのは2年前のことなので、書いた内容については、ほとんど忘れています。こちらの環境もだいぶ変わりました。うまく修正できるか心配でしたが、何とか書きなおして送りました。
それにしても、この2年間の沈黙には、出版社に何か特別な事情があるのでしょうか。それだけに、この後の進捗が気になります。メールでは今年中の発刊を予定していました。修正原稿を送った後、やはり、出版社からの連絡はありません。果たして間に合うか心配です。
似たようなことは、別の原稿にもあります。1年前に執筆し、今年の初めには最終校正も済んだ原稿です。昨年度末ごろの出版と思っていたのですが、その後の連絡はありません。こちらも進捗が気になります。
食べ物には「食べごろ」があるように、執筆されたものにも「読みごろ」がある様な気がします。あまり遅いと、旬を逃した食べ物のように、的外れの味気のないものとなりそうで心配です。

前回の続きです。
Y染色体があると、性腺原基は精巣へと分化します。Y染色体上の遺伝子が性腺を精巣へ分化させのです。精巣は、テストステロン(男性ホルモン)とミューラー管抑制物質を分泌します。 テストステロンは、外性器を男性形へ分化させます。同時にウルフ氏管をも刺激して、精管、精巣上体、精嚢へと分化させます。ミューラー管抑制物質は、その名の如く、ミューラー管を退縮させます。
Y染色体がなければ、性腺は卵巣へと分化していきます。卵巣からは少量のエストロゲンが分泌されますが、性の分化にはほとんど影響しません。ミューラー管抑制物質は産生されていないので、ミューラー管の分化は抑制されません。初期設定されている分化過程をたどり、卵管、子宮、膣上端となります。当然、ウルフ氏管は退縮します。

外性器も同様です。胎生8週ごろまでは、男女の外性器部分は外観的には同一です。前方の生殖結節とその後方の内側生殖襞(ひだ)と外側生殖襞があります。生殖結節は、将来の陰茎あるいは陰核であり、内側生殖襞は小陰唇、外側生殖襞は、将来の陰嚢あるいは大陰唇です。

この後の発達分化は、テストステロンの有無で違いが生じてきます。
テストステロンがある場合、内側生殖襞は癒合して男性の尿道となります。(冒頭で述べた先天的に小陰唇が癒合するとは、このことを意味していたのです。)外側生殖襞は癒合して陰嚢となります。生殖結節は肥大して陰茎となります。
テストステロンがない場合は、内側生殖襞は癒合せず小陰唇となります。外側生殖襞は癒合せず肥大し大陰唇となります。生殖結節は陰核となります。
外性器の分化も女性形へ初期設定されていますので、テストステロンがあっても、何らかの原因でテストステロンが機能しないときは、外性器は全て女性形となってしまいます。







