通勤で通る近くの公園から、あの懐かしいテーマソングが流れてきます。「♪♪♪〜新しい朝が来た、希望の朝だ♪♪♪〜」子供会のラジオ体操です。初めの頃はまばらだった子供たちも、ピークには20人ぐらいに増えました。ぎごちなかった動きも、今は堂々としています。まさに夏の風物詩です。
ところが、最近、ラジオ体操を「知らない・できない」子が増えているようです。コロナ禍の影響、学校で教えなくなったこと、音に対する周囲からの苦情などが理由のようです。ラジオ体操存続の危機です。
ラジオ体操では、約3分間で400もの筋肉が動くと言われています。手軽で効率的な運動です。約100年の歴史もあります。このまま絶滅させてはいけません。
絶滅防止の鍵はシニア世代にあるのかも知れません。シニアの身体にはラジオ体操が染み込んでいます。シニアが元気な地域は、ラジオ体操活動も活発なようです。そういえば、公園でのラジオ体操も、子供会というよりはむしろシニア主導のようでした。元気なシニアが率先してラジオ体操の普及に取り組めば、危機は乗り越えられるかも知れません。

停留精巣の話へ戻ります。
停留精巣の治療は、精巣固定術です。停留した精巣を、陰嚢まで降ろして固定する手術です。
治療する理由は、停留精巣では、不妊症と悪性腫瘍発生のリスクが高くなるからです。
陰嚢内の温度は体幹部よりも4℃ほど低く設定されています。精巣が正常に発育するためには、この低温環境が必要なのです。生下時未熟であった生殖細胞は、3〜4歳ごろまでに正常な生殖細胞へと分化し、思春期発来を待つだけとなります。特に生後1歳ごろまでが、発育の最重要時期です。停留精巣では、この大事な時期の発育が妨げられることになります。停留した精巣を、低温環境へ戻すことによって、生殖細胞が正常にな発育することを期待するのです。
未熟な生殖細胞はまた、悪性腫瘍発生の母地ともなります。精巣固定術が、悪性腫瘍発生の予防につながるかどうかは不明ですが、少なくとも腫瘍の早期発見にはつながるという利点があります。
そのほかにも、捻転しやすいこと、外傷を受けやすいこと、鼠径ヘルニアの合併が多いこと、他の子と違うため本人が悩んでしまうこと、保護者の不妊症や悪性腫瘍に対す不安が強いことなどが、理由として挙がります。
精巣固定術の時期に関しては、確定診断後できるだけ早い方が良いとされます。文献では、先天性停留精巣に関しては、6〜12ヶ月ごろ、遅くとも2歳までには手術をしたほうが良いと言われています。後天性停留精巣については、意見の分かれるところですが、やはり、確定診断後は早めに行うべきでしょう。








