赤ちゃんのオムツ替えをしている時に気づく疾患(3) 続き

赤ちゃんのオムツ替えをしている時に気づく疾患(3) 続き

事実上の決勝戦と謳われた横浜高校との対戦、沖縄尚学は敗退しました。沖尚の二連覇を信じていた私の甲子園熱は冷めかけましたが、甲子園の熱戦は続いています。横浜高校は、本当に強いチームです。もしかしたら本当に、優勝するのかもしれません。
横浜高校に限らず、各チームが優勝に近づくためには、対戦相手以外にも克服すべき強敵がいるようです。それは、夏の暑さです。クーリングタイム、2部制導入など、大会運営側の暑さ対策は進化してきていますが、暑さも年々厳しくなってきています。暑さ対策もチーム力の一つだと考え、暑さを克服したチームにこそ、勝利は近づくような気がします。

停留精巣の続きです。
移動性精巣(または遊走精巣)という用語があります。停留精巣ではありませんが、精巣が陰嚢内に触れません。精巣は、挙睾筋反射のため、一時的に陰嚢内から挙上しているだけなのです。
挙睾筋反射とは、挙睾筋の収縮により精巣が挙上する反射のことです。挙睾筋とは、筋肉組織のことで、精管を取り巻くように、精管に付着しています。寒冷刺激や、大腿内側を擦るような皮膚刺激により、収縮します。収縮すると精巣が挙上します。この収縮反射のため、精巣の温度環境は一定に保たれています。外力からも防御されています。
挙睾筋は、テストステロンの濃度と密接な関係があります。テストステロンの濃度が低いと、挙睾筋の収縮能はより強くなります。テストステロン値は2〜8歳頃に低くなります。移動性精巣がこの年齢層に多い理由の一つです。
移動性(遊走性)精巣と診断するためには、4つの条件があります。①精巣が自然に陰嚢底部へ降りていること、②挙上した精巣を、無理なく陰嚢底部まで引きおろせること、③引き下ろされた精巣が陰嚢底部にしばらく止まること、④精巣が萎縮していないことです。これら4つの条件がそろえば、移動性精巣の確定診断となります。
移動性性精巣は、手術の適応ではありませんが、一度の診察で、確定診断できない時があります。停留精巣と区別できないのです。そういう場合には、外来に定期的に来てもらい、診察を繰り返します。保護者にも自宅での陰嚢の観察をお願いします。特に入浴時の陰嚢の観察は大事です。入浴時の温かいリラックスした環境でも、陰嚢内に精巣が降りていなければ、移動性精巣というよりは、むしろ停留精巣と考えたほうが良いのかも知れません。
移動性精巣として紹介されてくる患児の中には、上記の条件を満たさない場合や、あるいは年齢とともに次第に上記条件を満たさなくなる場合があるようです。移動性精巣の条件を満たさなければ、停留精巣の診断となります。

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