私用で3泊4日の旅行をしてきました。旅の暇つぶしにと、持参したのは2冊の本、本田靖治の「誘拐」と、石黒圭の「本物の読解力」でした。どちらも読み応えがあり、読書のための旅行だったかと錯覚するほどでした。
前者は、さすがはノンフィクションの名作です。途中ページを捲る手が止まらなくなりました。綿密な取材に裏付けされた描写力は、複雑な人物像、人間関係のみでなく、その時代の社会情勢・環境をも詳細に浮かび上がらせていました。まさに名作です。
後者は、「果たして私たちは、著者の書いたことをしっかり読めているのだろうかという疑問」に答える一冊です。いろいろ気づかされた中で、印象深いのは「行間の読み方」と「情報の真贋を見分ける方法」でした。特に「真贋の見分けかた」については、ちょうど県知事選で各陣営からフェイク情報が飛び交ったこともあり、しっかり身につけたい内容でした。
著者が「おわりに」で述べている「読むことは書くことであり、書くことは読むことであり、この二つをセットで考えて初めて、読解力は伸びていくのだと思います」という意見にも納得です。

以下、臍にまつわるエトセトラが始まります。
小児外科外来で、鼠径ヘルニアに次いで多い疾患は臍ヘルニアです。臍ヘルニアは、新生児の10〜20%(20〜25%という報告もある)に見られると言われています。特に未熟児に多い疾患です。1500g以下で生まれた児の75%に見られるという報告があります。
鼠径ヘルニアと違い、男女差はありません。嵌頓することもほとんどありません。大部分が自然治癒しますので、必ずしも手術が必要になるわけではありません。
臍ヘルニアのヘルニア門は、ほとんどの場合、3歳までに閉じると言われています。自然治癒するかどうかは、ヘルニア門のサイズに関係しているようです。ヘルニア門の径が1cm以下であれば80%、5mm以下であれば98%が、自然治癒すると言われています。
一方、ヘルニア門が大きく1.5cm以上の場合や、臍の形状が象の鼻の様にだらりと伸びている場合には、自然治癒は期待できない様です。このような特別の場合を除いて、臍ヘルニアの根治術は原則として、3歳ごろを目安にしています。3歳ごろまでに自然治癒していなければ、手術適応としています。








