子が「親離れ」を自覚するのはいつ頃なのでしょうか。経済的に自立した時でしょうか。それとも自分の家庭を築いていく時でしょうか。
それでは、親が「子離れ」を自覚するのはいつなのでしょうか。やはり、子が家庭を持ち、経済的に自立した時なのでしょうか。
そうかもしれません。経済的に自立する、あるいは自分の家庭を持つことで、親と会う機会が少なくなり、なんとなく疎遠になってしまう。私の考える「親離れ、子離れ」とは、そういうようなものでした。
しかし、今年、なんとなく過ぎてしまいそうなシルバーウィークの一日に、いつでも全力で子の前途を支えようとしていた両親の姿を思い出したのです。それは、私が家庭を持ち、経済的に自立した後でも続いていた様な気がします。そういう意味では、彼らの「子離れ」は未完であり、こちらの「親離れ」もまだ終わっていないのかもしれません。
そういうことなどを考えながらの今年の「敬老の日」、私の「親離れ、子離れ」に対する考えが、変わりつつあるのを感じる1日となりました。

臍の発生について
胎生3週目の胎芽は、球形で前方は卵黄嚢、後方は羊膜で構成され、絨毛膜に付着しています。付着している部分はbody stalkと呼ばれ、文字通り茎状の構造をしています。このbody stalkには、allantoisと臍帯動静脈が入っています。allantoisは、卵黄嚢の後壁から生じた憩室状の組織です。allantoisは、尿膜管を介して膀胱とつながります。allantoisと尿膜管は、週数が進むにつれて次第に退縮していきます。尿膜管が退縮しない場合は、臍にまつわるいろいろな病態につながることになります。
卵黄嚢は、4週ごろに、腔内側(体腔側)と腔外側(体外側)とに分かれます。腔内側はやがて腸管へと分化していきます。卵黄嚢の腔外側は次第に退縮していき、最後は、卵黄嚢管で腸管に付着するだけとなります。卵黄嚢管も胎生5〜7週ごろには、退縮消失していきます。この卵黄嚢管が消退しない場合にもまた、臍にまつわるいろいろな病態が生じることになります。
胎生5週ごろ、羊膜組織が伸びてきてbody stalkと卵黄嚢管の部分を覆うと、臍帯らしい形態となります。臍帯内には、allantois、臍動静脈、卵黄嚢管、そしてワルトンジェリーと呼ばれる中胚葉由来の組織が入っています。臍帯周囲の組織は徐々に強固になり収縮していき、生下時にはほとんど閉じかけています。閉じない場合の代表疾患が臍ヘルニアです。








