臨床工学科はミッションを決めて仕事をしています

臨床工学科はミッションを決めて仕事をしています

わたしたちハートライフ病院で働く臨床工学技士は、医療機器が多くの種類使用される病院内では、臨床工学科の継続する成長が「安心、安全な患者への医療提供」のために必要なことの一つ(臨床工学技士の役割)と考えました。

そこで、成長を目標にして組織運営をするために、一般企業のやり方を勉強しました。その結果、科の成長はメンバーが継続的に成長する仕組みが必要と学びました。

臨床工学技士の仕事は、◎患者への医療提供のスキルと◎医療機器の安全運用するためのスキルのふたつに大別されます。

◎患者への医療提供では、臨床工学技士自身が医療機器の使用者(医療行為の提供者)として提供する医療の質を担保するためのスキルアップを求められます。

◎一方、医療機器の安全運用では、医療機器の使用者(医療行為の提供者)が医師や看護師となります。

ここでは、臨床工学技士の役割は、

・保守点検された機器の確保と提供、

・正しい使用方法の情報提供、

・不具合発生時でも診療を止めない対応サポートなど

となり、危険を予測した不具合発生前の運用構築のためのマネジメントと、その時々の不具合状況に対応するための臨機応変なマネジメントのスキルが必要となります。

上記の2つの成長を継続するために、臨床工学科では2021年1月に臨床工学科内でミッションを定めて患者のためになる活動を続けています。

◎ミッション

現場・病院管理者へ医療機器の保守管理(適切な更新)、操作、適切な情報と業務提供(勉強会・マニュアル整備・立ち合い)することを通じて、現場スタッフの課題、病院経営の課題を解決することに努め、安心、安全で、やりやすく、効率的な運用の実現、健全な病院経営に貢献する

 

◎(臨床工学科の)経営理念

「現場に必要なのは役に立つ情報と提案、正しい情報を基にした技術提供である。
私たちに必要なのは、5つ
・現場の課題をキャッチすること、
・正しい情報収集すること、
・正しい情報をもとに技術提供をすること、
・情報(物品含む)が欲しいときに手に入る状態にすること
(いらない情報を破棄して、いる情報の置き場所を決めて表示、周知する)
・”伝える技術を工夫して”情報発信と提案(現場がやりやすくなる情報提供、提案)をすること」

※十分な情報が不安を解消できる→安心して安全な操作、患者に有効な使い方ができて、医療機器の価値を何倍にも高めことができるからである

上記をもとに、臨床工学科は業務の「ローテーションによるスキルの成長」と「数値目標(KPI)設定と主任によるKPI達成を促す結果管理による成長」の2つを実行してきました。

具体的には、下記です。

数値目標(KPI)

:smiley: 1.勉強会と情報発信

4ヶ月に1回

1ヶ月に1本

:smiley: 2.新規業務構築

新規の業務が発生する毎

:smiley: 3.業務改善

1ヶ月でどの組み合わせでも良いので、2個

トラブルに遭遇する毎


大切にしたことは、①マニュアルを作成することで明文化し、どこでもアクセスして閲覧可能にした、②役職者に部下をKPIを達成させることで成長させる役割を明文化したこと、③他の職種に情報を届けるためにインスタ、動画勉強会などを用いて情報発信すること、④業務改善をすることをマニュアルに明文化したこと、⑤期限と状態を明確化し、不足を意識させることです。

実績としては、2年間で

◎マニュアルを整備 504件(新規:415件、改訂:89件)

◎情報発信 インスタ54件

◎業務改善 59件

となりました。主任のもとで成長を継続していると考えています。

この2年間振り返って、ローテーションによるスキルはあがっています。多様化した業務に対し、不足時に相互サポートできるようになり体制が安定し、安全な患者への医療行為の提供ができています。医療機器の安全運用のスキルについても順調に成長していると考えています。ローテーションのためのマニュアルも整備され、これまで以上にマニュアルを作成することにハードルが下がり、すぐにマニュアルを作成する環境になっていると考えています。

これまでKPI達成状況をメンバーと共有することができていませんでした。

これからの継続するための仕組み作りとして、KPI達成率の即時共有のアプリ作成による頻回なフィードバックをすることで成長を感じられるようにしていきたいと考えています。

 

わたしたち臨床工学科は、ハートライフ病院を受診される方々への安心・安全で質の高い医療提供のために成長していきたいと考えています。

よろしくお願いします。

 

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