琉球メディカルラリー

週末、沖縄県で初開催のメディカルラリーが行われ

 

ハートライフ病院からも、東部消防、島尻消防からの有志と構成した

 

Team Heart Lifeとして初参加、初出場してきました。

 

 

随分昔に県内ラリーはあったそうですが、

 

全国各地で開催されるラリーへの参加経験の多い病院、チームの参加する

 

本格的なメディカルラリーの沖縄県内での開催は間違いなく、今回が初めて

 

 

今回は救急搬送件数も、県内1,2位を争う中部徳洲会病院さんの

 

組織としての全面協力、バックアップがあっての開催となりました。

 

新型ウイルスの問題もあり、参加できなくなったチームもありましたが、

 

最終的に、全国から14チームが集まり、

 

8つのシナリオで日頃の救急技術を競い合うことができました。

 

 

ところで、メディカルラリーとは??

 

と思われた方のために、簡単にどんな競技?大会なのかを解説したいと思います。

 

日本では2002年に大阪の千里救命救急センターがはじめて開催し、その後全国に広まりました。

 

 

医師や看護師、救急救命士をそれぞれ1名含んだチームが(今回は1ステージに6名で参加)、

 

事故や、テロ、支援先の病院、ERでの活動などの

 

予め設定された想定をメンバーを選定後に付与され

 

おおよそ一分以内に想定された現場へ向かいます。

 

 

現場到着までの短い時間で、隊長の指揮のもとで、

 

どういう現場、どういう病態が考えられるか、

 

どのような機関と連携し、どのように安全を確保するか

 

いわゆるCSCATTTをどのように確立するか、

 

などについて隊員間で情報、活動方針を共有します。

 

 

想定された現場には、怪我をリアルに再現するムラージュを施された

 

事前に病態を仕込まれ演技する模擬傷病者さんが、

 

ある人は「助けて」と叫び、ある人は会話もできずに「ぐったり」し

 

そして実はこの事件の犯人も傷病者として倒れていたりします。

 

 

そして、実際に診察・診療を始めると、近くにいる

 

神の声役のスタッフから、血圧計を巻けば、血圧の値を

 

呼吸音を聞けば、雑音の有無を、

 

救命のための処置を行えば、その処置に対する反応を教えてくれます。

 

 

いろいろなステーションがあり

 

災害や多数傷病者事案などでは、

 

重症度と緊急度を把握するためのトリアージも実施されますが、

 

このトリアージをするときの、声掛けや、配慮、タグの記載内容なども評価の対象となります。

 

 

各ステージには、神の声役以外に、評価者と呼ばれるスタッフも配置され

 

競技者の一挙手一投足をチェックし、採点をしてくれます。

 

 

その採点基準も事前に相当、練られたもので

 

決められた時間内に、求められる処置が行えたか

 

傷病者にとって、害になる、治療が遅れるような処置をしなかったか

 

などが、非常に細かく設定され、すべてのステージの合計点で評価されます。

 

 

今回のような大がかかりなメディカルラリーを開催していただきました

 

中部徳洲会病院のスタッフを始め、琉球メディカルラリー運営の皆様

 

ボランティアとして参加、協力していただいた皆様、本当にありがとうございました。

 

 

とても勉強になりました。

 

今後、地域への救急医療活動の質の向上に十二分に活用させていただきます。

 

本当にありがとうございました。

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