令和7年度の沖縄県総合防災訓練。想定は、那覇市識名トンネルの崩落を含む地震・津波災害。
訓練開始は、当院DMAT隊員でDMATインストラクターを目指す二人による

即興の
「うわぁ、地震だ〜〜、地震だ〜〜」
と台車が大きく揺れ、倒れる寸劇で開始。
県庁に見立てた体育館内に「沖縄県保健医療福祉調整本部」と「DMAT活動拠点本部」が設置され

東風平運動公園には自衛隊や海上保安庁、ドクターヘリなどを管轄するヘリ調整本部

被災地からたくさんの傷病者や避難者を一時的に受け入れる航空医療搬送拠点(SCU)を展開

当院DMATは、国吉先生をリーダーとしてSCUの指揮所部門を担当

浦添総合病院、南部徳洲会病院DMATのみなさんとSCUでの医療活動を行いました。

自衛隊機や海上保安庁のヘリコプターなどでどんどん運び込まれる傷病者のみなさんに

次の医療機関へ安全に搬送するための適切な安定化処置、優先順位をつけることが大事なミッションです。

訓練途中では、土砂降りとなりましたが、
実災害でもこんなことはありうること

ヘリ着陸後、SCUまで傷病者に寒い思いをさせない工夫も臨機応変に考えながら活動しました。

実際に訓練で実践したからこそわかる課題もたくさんありました。

また
今回の訓練には傷病者役として30名を越える名桜大学の看護学生さんが参加してくれました。
傷病者、避難者の立場になってはじめてみえた、わかったこともたくさんあったそうです。

でも事後アンケートに書かれていた
怪我をしていない避難者だから
重症ではないから待っておいてくださいね

で、2時間放置はさすがに、たしかに「ない」ですよね・・
だれのための災害対応なのか、
DMATのための、医療班のための訓練になっていなかったか
まだまだ改善の余地のある沖縄県の災害対応だったということを隊員すべてが再認識したと思います。

もっと傷病者の気持ちに寄り添える災害対応、看護を提供できるように
これからも県内の災害医療の質の向上にDMATは務めていきます。
この訓練に協力してくれた名桜大学の学生のみなさん
たくさんの貴重なご意見、リアルな感想、とても勉強になりました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。









