院内災害訓練2023

院内災害訓練2023

2023年度の院内災害訓練(実動訓練)が行われました。

一週間前に机上訓練を行い、その反省を生かした活動をするために

何度も何度もイメージトレーニング、シミュレーションをしてきたエリアリーダーや

机上訓練では、2か所の本部を立ち上げ、お互いの良いところ、足りないところを勉強し

実動訓練では、それを1か所にし、本部運営を混乱なく運用することができていました。

また、院内職員のほとんどが認識していない2階講堂に設置されている「災害用固定電話」で

院内が被災し、県庁や外部からのたくさんの連絡を受ける業務も経験してもらえました。

昨年までと大きく変わった点として

クロノロや一覧表をしっかりかけるようになってきたこと

そして、やはり、各エリアにリーダーの必要性が伝わり、機能したことは大きかったです。

トリアージエリアが何をすべきか、どうやって情報をまとめるとよいのか

チーム内で役割分担をし、記録、搬送班まで作れたこと

電子カルテが使用できないエリア設定を机上訓練で想定されたことで、

災害カルテといわれる紙カルテを用いて患者(傷病者)情報を整理したことで

災害カルテ(紙カルテ)の書き方がわからなかったというご意見もいただきました。

また今回は、生体の傷病者(被災者)として37名の院内スタッフに協力頂いたことと

各エリアに入ったあともバイタル変化がおきる、3段階での想定付与などで

実災害でもきっと行えるとおもわれる「看護力」「やさしさ」も評価することができました。

いろいろ大変だった、厳しいご意見を頂いたエリアもあります。

でも、訓練でできないことは実災害対応でできるはずがありません。

訓練だから仕方ない、ではなく、訓練だからこそのたくさんの経験は

災害対応だけでなく

日常診療で、あの時どうすればよかったのか、何が正解だったのかを

何度も振り返る、思い出せる経験になったのではないかと思います。

消化不良、吸収不足となったエリアでの活動については、

近いうちに振り返りの場所と時間を準備したいと思います。

 

また今回の訓練では、DMATで教え、実践することが標準化してきた

「現状分析と活動方針」の情報共有を、随所に組み込むことで

訓練に参加していただいたスタッフのみなさんに本部が何を考えているか

当院の災害対応の方針などが共有できた、本当に良い訓練になったと思いました。

エリアのリーダー不在時、どうしたらよかったか困った、サブリーダーを置くべきだった

との大変貴重なご意見も今後の災害対応に活かしていきたいと思っています。

まだまだ、まだまだ、伸びしろはあります。

でも、確実に災害対応の実力がついてきている実感があります。

今回は訓練参加(プレーヤー+傷病者役)だけで85名を越えていました。

院内で災害対応についての興味、意識は間違いなく高まってきていることも実感しています。

今回スタッフとして参加いただいた職員の皆さんだけでなく、

訓練時間に病院を守ってくれたみなさん

勤務の都合で希望しても参加出来なかった職員のみなさん

また、これだけの想定をつくり、状況付与、想定付与を行い

それぞれのエリアでサポートしてくれた災害対策委員会のメンバー

院内DMATのみなさん、本当にありがとうございました。

 

これからも災害拠点病院として地域に信頼される病院になっていきましょうね〜!!

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