長崎県で行われた九州・沖縄DMAT実動訓練に参加
ハートライフDMATのチームとしては、長崎医療圏の活動拠点本部で活動指揮・搬送調整を担当
インストラクターは、一般病院の訓練をサポート
災害が起きても大学病院や(長崎)医療センターがなんとかしてくれるだろうと考えている病院に、
豪雨水害のため1m程度建物が浸水、通常電源供給がとまり復旧の目処がわからない
そんな状況想定で、何を考え、どう準備をしてくか、まずは院内職員と本部立ち上げのお手伝い
その後、支援、状況確認のためにこられたDMATのみなさんと
今後の対応を検討する上での情報収集、活動方針作成のお手伝い、上位組織との連絡体制の構築や
非常用発電(自家発電)が枯渇するまでの間に準備すべきことなどを系統立てて整備を進めました。
二日目は、ここが高齢者福祉施設?というようなもとはホテルだったところを改修した
19床の入院ベッドを備えた透析患者を多く抱える診療所への診療支援を
沖縄県から派遣されたDMATの皆さん(南部医療センター、県立中部病院、沖縄赤十字病院)と
3テーブルで施設の課題、現状、活動方針を一緒にたて解決・打開策の提案などを行いました。
訓練終了後は、どちらの施設も
「訓練に参加してよかった」「いろいろな課題がわかりました」「災害への準備、整備をすすめます」
と、大変好評な意見をいただくことができました。
今回の訓練では、とくに新たに物品や模擬傷病者などの患者搬送はなく、準備はシンプル。
ですが、多職種が参加することで
所属、職種の垣根を取り払い、自施設の現状を共有する非常によい訓練となりました。
あらゆる敵の攻撃に備える、昔からそういう準備はしてきたはずですが
平和な世の中で、まさか自分のところがと、どうしても甘く考えてしまう傾向がありますよね
でも災害はいつ起こるかわかりません。
その時に備え、病院だけでなく、近隣の福祉施設などでも
このような机上訓練、シミュレーションをしてもよいのかもしれません。
雲仙・普賢岳の噴火からは、もう30年以上が経過し、
この穏やかな山が噴火するなんてという雰囲気ですが、経験を伝えて行くこと
しっかりと災害に備えること、とっても大事なことだよなぁと考えさせられました。
まだまだやることがいっぱいです。
がんばらないと、です。