入院している患者さんと体調以外のいろいろな話をすることがあります。
人生の先輩に色々お聞きすることは、へぇ〜なるほど〜〜、そうなんですね〜〜と勉強になります。
何度も入退院をしている患者さんのお部屋にお伺いすると、机の上に
山岡荘八先生の「徳川家康」が置かれていました。
あ
読んだ、この本、
この講談社シリーズ、大好きでめっちゃ読んだと、
30年以上前、小学生の頃の想いがぶわっと湧き出してきました。
「山岡荘八先生の伝記、自分もめっちゃ読みました、いいですよね、すごく面白いですよね」
と話をすると、
「先生、まだ16巻なんだ、まだ半分だからなかなか読み終わらないよ」とのお返事が帰ってきました。
「たしか徳川家康は、一番長くて 26巻まで、でしたかね」
「そうですね、だからまだ半分、まだ半分なんだよ」と
まだ半分も読める楽しみもあるんですね、
急いで読む必要もありませんが、ゆっくり楽しむ時間と考えることもできますよね、
と なんだか、ほろっと切ない気持ちになりました。
「今、16巻はどのあたりですか?」
「朝鮮出兵から帰ってくるところだよ、淀君が・・」
「あ〜、あのあたりですね、まだこれから楽しみですね」
また、お話を聞かせてくださいね、そんな気持ちにさせていただきました。
いつもありがとうございます。