今回このPACCコース受講するきっかけは2つ
ひとつは、学会でお会いした消防の救命士さんから、ぜひ来てくださいとのお誘いと
近隣消防の救命士さんたちが、再教育ポイントのための実習で来るたびに
「先生、頸静脈の拍動ってどういう意味ですか?」
「頸動脈の拍動?静脈の呼吸性変動??頸静脈の怒張ではないの?」と答えられなかったからです。
次はこの
「外頚静脈の呼吸性変動」と「内頸静脈の拍動」が、
心不全の理学的所見として定着するか、させるかです。
「頸静脈の怒張」は、心不全で起こることがあり、その場合は呼吸性変動を伴うことがある
呼吸性変動がない場合は、心外の閉塞性・拘束性ショックを考慮する。
外頚静脈の怒張は、偽陽性が多いが、吸気時に明瞭化する場合には心不全を考慮すること
「内頸静脈の拍動」は、座位の状態でも観察が可能で
鎖骨上から耳介下端までを3分割し、どのレベルまで拍動を認めるかを評価する。
吸気時に内頸静脈の拍動が明瞭化する場合は、心負荷を示唆する所見として判断する! だそうです。
次の救急搬送から、この所見がほんとうにとれるか確認してみたいと思います。
Load & Goという言葉が、病院で理解されるようになるまで時間がかかりました。
内因性Load & Goという言葉が出てきたときには、Load & Goは外傷ではないのに何を言ってるんだ?
と理解されていない先生もわずかながらいますが、ようやくだいぶ一般的になってきました。
でも
タスケテを助けるためには
病院前と病院内で、しっかり共通言語を持つことが大事ですよね!!