訓練参加ER研修医

多数傷病者対応では、圧倒的に消防力が劣勢の時間帯、トリアージをしながら救命活動を行います。

大事なことは、STARTやPATといったトリアージの手段、方法の選択ではなく

まず救命処置が必要な方は誰か

直前にショックや心肺停止(CPA)に陥ったかもしれない傷病者や

時間が経てばCPAに陥る可能性のある傷病者を見つけ出し早期医療介入をすること

これは通常のERでもあたりまえに行っていることを資源のない現場ではじめること

効率よく重症患者、緊急患者を見つけ、必要な処置を行うため、

1対1ではなく、1対多の圧倒的に不利な状況でもすべてを救命するためには

救急指揮、現場指揮のリーダーとの情報共有が大事になります。

これもいつものERで行っている診療と同じことです。

どんな処置をどんな根拠で何時何分におこなったのかは、きちんとタグに記載することが重要ですが、

これもERで専門科、当該科、入院担当医の先生にお願いするときの

申し送りや紹介状を要点をまとめて伝えることと同じことです。

災害だから、多数傷病者事案だから、訓練だから、特別なことをしているわけではありません。

日常のER診療の延長線上にこの訓練はあるのだと考えていますが

二日目、この本気の訓練を見学にこられた沖縄協同病院さんのドクターカースタッフは

その真剣さ、内容、活動の迅速性にびっくりして帰られていました。

この訓練に参加するため、というわけではありませんが

訓練のために、ではなく、実災害・出動に備えて

ERでは事前学習、シミュレーションを繰り返し実施してきています。

それでも訓練開始前は声もでなくなってしまうほどの緊張を

グラウンドナース、病院救命士がやさしくほどいてくれます。

大丈夫、先生

あれだけ練習したんだからできるよ、いつもどおりやればいいんだよ

訓練でできないことが実働でできるはずがありません。

でも、訓練でしかできない経験も、これからの実働で活かされることはたくさんあります。

1日目、3日目は上地先生

2日目は、渡名喜先生が訓練に参加

それぞれ良い収穫、課題を見つけることができたようです。

とっても暑い、熱い3日間でしたが

訓練終了後、公の振り返り、自施設でのフィードバックだけでなく

消防のみなさんの反省会、懇親会にも参加させていただき、

病院の中だけを守れば助かるんじゃない

ちゃんと病院前のみなさんとの協力、連携体制がとっても大事なんだということ

消防のみなさんの熱い想いもしっかり伝わったんじゃないかと思っています。

 

これからも顔の見える関係、名前で呼べる関係、大事にしていきたいと思っています。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

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