院内災害対応机上訓練

院内災害対応机上訓練

令和6年度の災害対応訓練の 第一部 「机上訓練」を行いました。

なぜ「第一部」かというと「第二部」の実動訓練があるからです。

では、実動訓練だけでよいのではと思うかもしれませんが、

実動訓練だけでは

「本部が何をしているかわからなかった」

「本部に要請をあげたのに返事がこなかった」

「指示がでなかったからできなかった」という

「災害対策本部」と「診療部門」の間に、

コンフリクト、情報共有に問題が必ず生じてしまうことと

できなかった、むずかしかった、仕方なかった、勉強してなかったし・・

いや、想定がそもそも・・となり、

まぁ仕方ない、また一年後に!!

では、災害拠点病院としての成長ができない

訓練参加者にとっても、自分の成長が感じられないためです。

本部と診療部門の問題だけでなく

「診療部門」の中だけでも

「赤エリア」「黄色エリア」「緑エリア」「トリアージポスト」

それぞれのエリアが何をしているか?

自分たちのところだけが忙しかった!?

自分たちのところはすることがなかった、指示がなかった!?

ということが実動訓練だけでは毎年起きてしまう問題だったので

当院の災害訓練では、机上訓練と実動訓練を組み合わせて行うことにしています。

 

方法としてはまず、4テーブルにわかれ、院内図面を用いてそれぞれのチームで

どこにどのようにエリア設定、ゾーニングを行いますかというところからシミュレーションをはじめ

それぞれのエリアにわかれて、トリアージタグが印刷されたA4用紙をそのまま患者に見立てて

各エリアに患者が配置され、

準備期(プレホスピタル期)、受け入れ期、根本治療期それぞれを

院内DMATのメンバーがそれぞれの部署でコントローラーとしてお手伝いしながら

2時間のシミュレーションを行いました。

予定2時間・・

長い・・・

と思っていたみなさんも

訓練がはじまると、

え、あっという間で、

もっと時間が・・・と意識が変わっていきます。

訓練途中から

最初から役割分担をもっとしていれば・・

あーすればよかった、こうすればよかった・・

シミュレーションが進むにつれ、大事なことがわかってきて、

訓練終了後の振り返りでは

後悔しか・・というご意見をたくさんいただきましたが、

だからこその「第一部」の机上訓練です。

この机上訓練でできなかった、理解できなかったところをしっかり復習し

来週の「第二部」の実動訓練に備えましょう!!

 

複数の災害現場にDMATとして支援に行き、必ず言われる言葉の

「まさか自分のところが被災するとは」

「準備しておけばよかった・・」

という後悔を残さないための災害訓練です。

 

訓練でできないこと、練習でできないことが、本番、実働でできるはずがありません。

 

実動訓練は来週です!!

 

がんばっていきましょうね〜〜!!!

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