表示中の記事は2019年6月30日までの旧記事です。

平成28年度 救急症例検討会

新年度になって最初の救急症例検討会が行われました。

震災の支援に行っていたこともあり、

スライドのチェックがぎりぎりになってしまうため、

どうかなぁ?とも思っていたのですが

 

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さすが2年目の先生たち

4症例で2時間の長丁場

 

ほとんどの方が中座することなく、

聞き入ってくれるプレゼンができていました。

 

参加されたみなさんのアンケートもすばらしい評価でした。

 

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とくに、院内の先生たちでもおそらくまだ半分も理解していないかもしれない

新しくなった敗血症のガイドライン、定義を

病院前の方にも上手に伝えられていた、というアンケート結果は

ほんとにすばらしいことだと思います。

 

また

アンケートの回収率 75%は過去最高かもしれません。

 

(もっと短く、というご意見も、いつもいただきますが・・症例の選択は4消防にお任せし勤務の都合で今回しか発表が・・といわれる消防のかたもいらっしゃるので、せめて、来てよかった、なるほど、と思って頂ける検討会になるように心がけています)

 

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もっと地域のため

当院に搬送されてくる患者さんの救命、社会復帰のため

プレホスピタルとインホスピタルはもっと協力し

 

ちゃんと助ける救急部

 

めざして 新年度もがんばっていかないと ですね!

 

1年目 O田先生

1年目の研修医の先生方も部署に配属になって2週間。

 

学生時代にもきっと実習でみていたはずの景色が

 

医者になって見る景色がまったく違うことに気づき、戸惑う時期です。

 

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でも、大丈夫

 

部署の看護師さんやたくさんのコメディカル

 

2年目の優しい先輩たちが、

 

「私達も最初はこうだった・・」

 

とサポートしてくれているので

 

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ハートライフ病院の研修医は

 

きっと、ちゃんと、育ってくれるはず、です。

 

今日は、研修医の先生が最もお世話になる

 

ERの歓迎会もあります。

 

がんばっていきましょうね〜〜!!

熊本地震へのDMAT派遣(沖縄最先着隊)

2016年4月14日、16日に熊本地方で起こった最大震度7、6強の熊本地震

 

当直も終わりに近づいた朝に

「派遣要請、かかりましたよ」とK吉先生が・・・

 

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そうですDMAT隊員へは

登録されたメールアドレスへ一斉メールが入るんです。

 

内容を確認すると、

厚生労働省よりDMATの派遣要請

 

ということで

未明より準備を始め

当院からもDMATとして熊本地震へ出動してきました。

 

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2年前に隊員養成研修を受けることができ、DMAT指定医療機関となり

訓練、研修に参加、いざという時にに活動できるよう準備をすすめていました。

 

要請から3時間で病院を出発、5時間で那覇空港を出発。

熊本空港が使用できなかったため、福岡空港に到着、

患者搬送にも利用可能な2台のレンタカーをなんとか調達

 

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百均で購入したマグネットで手作りし

災害援助車風にした

一路、参集拠点である熊本赤十字病院へ

 

途中

けたたましい緊急速報が鳴り響く中

 

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被災者のご迷惑にならないよう隊員の生活に必要な

飲料水や食料品を被害のほとんどない福岡市内で補充

 

余震が続き、緊急速報でビビり、

渋滞、通行止めをグーグルマップで確認しながら

なんとか到着すると

 

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そこには志を同じくするたくさんの仲間が参集していました。

 

阪神淡路大震災から20年

東日本大震災から5年。

 

あのとき、力になれなかった悔しさを、絶対に今回は・・・

 

 

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何のために医者になったのか

 

「絶対に目の前の人を助ける」

「困っている人がいたら手を差し伸べる」

ためにこの仕事をしているんだ

という原点にかえり、

 

被災状況や安全などの情報は移動中に確認しながら

一分でも一秒でも早く被災地へ、

そして一人でも多くの命を助けたい、支えたい。

 

 

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どんな困難なミッションでも

 

「最大多数の最大幸福」を目指して

「防ぎ得た災害死」を一人でも減らすため

 

スタッフの安全を確保しながらも

やりとげるつもりで被災地で活動をしてきました。

 

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そして強く感じたこと

 

日本の災害医療、DMATは

だいぶ進歩、発展をしている組織体制になっていました。

 

そしてまた今回の震災の経験を期に

DMATを含めた災害医学はきっとものすごく進歩するだろうと思われました。

 

外科や内科は大学の授業で習うものの

災害について医学教育を受ける機会は殆どありません。

 

この災害の現場にいる方たちは常日頃は、

外科や内科、救急部の医師として

ERやICUなどで看護師として、

臨床工学技士、放射線技師などとして通常勤務をしているみなさんです。

 

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災害医療センターをはじめとする災害のプロ集団が陣頭指揮をとるようになり

 

2日目には全国から150チームを超えるDMATが現地に集まり

 

超急性期から急性期の医療ニーズがおちついてきていること

 

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おなじ沖縄からの第二陣のDMATがたくさん被災地にはいられたことなどを勘案し

ハートライフDMATは先遣隊としての仕事を終え、沖縄に戻りました。

 

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初動の遅れが、防ぎ得た災害死を増やす

助けられる命を減らすためには臨機応変に迅速に活動する。

 

ことを知っているため

余震が落ち着いてからの医療班として・・ではなく

 

「さあ、いくよ」で集まってくれたDMATの仲間

 

「がんばって、気をつけて」とサポートしてくれた病院のみなさん、

 

本当にありがとうございました。

 

 

 

・・・

もどってすぐに、緊急呼出、緊急治療。

そして今日はこれから人間ドック。

なんだか、・・ぽいね

とも言われますが、まだまだこれから

がんばっていきましょうね〜!!

 

創傷ケアカンファレンス(仮称)

を開始することになりました。

きっかけは、県内に多い糖尿病、いわゆる成人病、それに関連した下肢の潰瘍、トラブルがあまりにも多いことです。しかし、単科の力ではどうすることもできません。そこで、フットケアを先進的に行っていて、某調査では下肢潰瘍治癒率全国一を誇る大分岡病院へ多職種で見学に行って来ました。

そこでは、医師のみならず、モノをいう看護師、リハビリ科、ソーシャルワーカー、栄養士が一丸となって下肢潰瘍を1日でも早く治して「足をまもる」ことを目指していました。その多職種カンファレンスに感銘を受け、今月から始めることにしました。

最初は小さな集まりかもしれませんが、徐々に大きくしていきたいと思います。総合病院として科の垣根、職種間の垣根を越えて、最終的には施設の垣根も越えて県内のフットケアを充実させたいと思っています。

毎週水曜日に行っています。自分が抱えている難治性創傷の症例、褥瘡症例、勉強したい人など時間が許す限り遠慮なく参加ください。そして意見をください。

沖縄県の「歩行を守る」ことを目指して頑張ります。

記念すべき第1回のカンファレンス風景です。えらそうにしていてすいません。

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ちいちゃなことからこつこつと

4月になり琉大からの学生さんの実習が再開。

なんと、今週は 9名もの学生さんがハートライフ病院へ

 

さらに

オリエンテーション中の新しい研修医の先生たちも加わり

 

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今朝のERのカンファレンスの参加人数は なんと18人

 

!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

当然、席も足りず

いつもは十分見える画面もなんだか小さく感じます・・

 

ほんとはもうちょっと広い部屋?カンファレンスルームも欲しいところですが

今あるもの、場所、人で

満足?納得?してもらえるような

カンファレンスを地道に続けていきたいと思います。

 

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また今年も

 

ちいちゃなことからこつこつと・・

 

 

 

新年度です。

4月1日朝6時すぎ。

本日の新人歓迎会のため、特製料理を数日かけて仕込む 副院長先生を隠し撮り。

昨日は、年度いっぱいで異動になる先生方があわただしく机周りを片付けたり、申し送りをしたり、、、、寂しい気持ちでありました。

今日は、副院長先生特製の料理と共に、新人を歓迎し新しい年度を 気分新たに頑張っていきたいと思います。

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那覇空港の裏ワザ

県外への出張は沖縄の場合には必ず飛行機、ということになりますが

那覇空港のちょっとした裏技を教えてもらい利用させていただきました。

修学旅行の学生さんたちがいると、非常に混む搭乗口

 

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の脇に、拡張工事した搭乗口が実はあるんです。

 

ANA側の

 

そう、ちいちゃなコンビニの向こうに

 

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なんと、搭乗口C が

 

ここはとってもすいていて、免税店のところにこそっと出てこられる

 

じつは非常に近道だったりもします。

 

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内緒、

ですけど、

 

おすすめですよ!

 

DMATインストラクター研修

DMATといわれる災害医療で機能的に活動できる医療チームの

インストラクターやタスクのみなさんだけが参加できる

ロジスティクス研修(インストラクター研修)が徳島県で行われました。

 

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通常の隊員養成研修では、インストラクターとして指導される先生方と

同じテーブルを囲んで、DIG(Disaster Imagination Game)や

実際の災害時にDMAT出動事例についてケーススタディーを

 

みっちり7時間

 

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こういう観点からみなさんはどのように考えますか?

という設問にのっとりながらディスカッションを繰り広げました。

 

 

いつもなら、インストラクターの先生方は答えを持っている

と思っていましたが、

インストラクターの先生方も悩みながら

災害や多数傷病者事案に対応していることを知ることができました。

 

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二日目は前日にDIGとして机上訓練を行った地域を実際に訪れ

拠点病院化できるか、SCUの設置はできるか搬送経路など

机上だけではわからないことの多さを知ることができました。

 

 

100年周期でほぼ必ず起こり

 

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30年以内には必ず起こると言われている

南海・東南海地震についての準備をすすめるために

 

昭和の南海地震を経験された先輩のお話を聞き

 

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インターネットや書籍だけでなく

経験を聞く

歴史を学ぶことの重要性を痛感しました。

 

 

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経験したことのない災害対応を、いざというときにしっかり対応し

ひとりでも「助けられた災害死」を少なくするためには

こういった勉強会に参加、経験を共有しておく必要性があると感じました。

 

 

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意外と名物が少ない「徳島」

小さいと思っていた四国でしたが、

 

となりの高知県へも2.5時間もかかるとのこと

 

机上だけではわからないことが多いなぁと感じることができました。

 

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さあ、沖縄でも

災害対策をもっとすすめていかないと

 

ですね

 

 

旅立ちの季節

3月は別れの季節、送別会が続きます。

 

約3年 ERで一緒に働いたIずみさんが送別。

 

イマドキ女子の挨拶は

 

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「携帯で原稿を準備」と

 

なんとも斬新でしたが、

 

参加できなかったみなさんの気持ちも伝わるビデオレターは

とてもいいものでした。

 

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ERにかかわる医師、看護師だけではなく

レントゲンや検査の皆さん、看護助手のみなさん

にも参加してただけたのは

 

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きっとIずみさんのきらきらした魅力だと思います。

 

またいつか一緒に働ける日を

 

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僕たちは楽しみに待ってますよ〜〜!!

 

だから、ばいばい

じゃなく

 

またね〜〜!!

 

循環器学会総会

ひさしぶりに自施設からの発表のない学会

仙台で行われた循環器学会に参加させていただきました。

 

会場では東日本大震災の復興のビデオとともに

「花が咲く」が流され、その都度感極まるものがありました。

 

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他の学会と違い、大学や研究施設の先生方の研究発表が非常に多く

病院に戻ってすぐ役に立つような発表というよりは

今後の循環器疾患の診断、治療の方向性などを勉強させていただく機会

という感じの、いかにもの学会

 

当院の後期研修を卒業し東京でがんばっているK城先生にも会えました。

 

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こういう学会に出ると

いつも目の前の患者のことばっかりを考えているけど

もっと大局的に

もっと広い目で医療を見て

臨床研究や調査などにも参加して

アカデミックなことをしていかなければといい刺激になりました。

 

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目の前の一人をたすけられる医療

もっとたくさんの人を一気に助けられる?予防できる医療

 

大学には大学で必要な医療が

 

市中病院には市中病院に必要な医療があり

 

そこはお互いに補いながら高め合いながら

地域のみなさんにとってより良い医療が提供できればと考えさせられました。

 

 

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