表示中の記事は2019年6月30日までの旧記事です。

アルコールは控えめに

ここ数日、アルコール関連の疾患で救急を受診される、搬送される患者さんが非常に多いです。
気持ちはわかります、
わかります
が、
酔っぱらっている皆さんは大声になり、威圧的になり、まわりの方に迷惑をかけている事にきづいていらっしゃらない方が非常に多い事がとても残念です。
そんな患者さんの対応をしてくれるERの看護師さん達も疲れてきています。
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一分一秒を争う疾患で救急搬送されてくる患者様の脇で、
「アル中は死ぬまでなおらない病気なんだ」
と連日のように飲酒し運ばれてくる患者様、
飲みすぎて吐き気が・・、タクシー代がないからと救急車に乗ってこられる患者様
などをみると、救急医療はなんのためにあるのか、と、本当にがっかりする事があります。

医療は平等に、
困っている方をすべて助けたい、
たらい回しなんかしない、
どんな患者さんでも救急搬送はすべて受けたい、
とは思っています。
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ですが、医療資源は有限で、救急告知病院は年々減少、夜間当直をしない先生も増え、研修医の先生も救急や内科、外科といった(体力的、精神的にも)きつい科には来たがらない傾向はますます進み、救急領域ではなり手が減り、高齢化も進み、当直できる医師の負担は増加、救急搬送も増加、近隣の病院が制限を始めた事で、walk in患者も増加、当直あけも通常勤務が続いて行く、翌日休みを確保する現実的な案がもてない現状からは、「助けたい」という熱い気持ちに頼る、甘えるだけでは、救急医療は限界に来ているんじゃないかと思ってしまいます。
いや、いや、いけないですね、愚痴ってますね・・
これは、リフレッシュが必要です。
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もしくは、熱い想いを持ったひと達と話をする充電が必要です。
ちょっと、飲みにでも行きますか・・
でも、
「酒は飲んでも、呑まれるな」ですよね。