臨床救急医学会
東京国際フォーラムで行われた臨床救急医学会に参加してきました。
救急学会といわれると日本救急医学会とよばれる専門医制度をもつ学会の事を言われる事が多いのですが、臨救とよばれるこちらの学会は救命士さんや看護師さんも多く参加されておりました。
多発外傷患者へのAcute care surgeryとしての緊急開腹、ガーゼパッキングは当然のように行われる救急処置となっていることを再認識、外傷に対して標準化された初期治療が日々進化し、各科専門医の先生方にも救急領域のめまぐるしい進歩にともない、当然の処置となってきていることを認識していただければと強く思いました。
当直をする外科系の先生にとっては必須の技術になってくると思われました。
内科系の先生でもJATECなどを受講している事は当然、必須ですが・・
また、新型インフルエンザによる急性呼吸不全に対してECMOを積極的に使用している施設で救命率が高かったのは、ECMOが有効だったのではなく、ECMOをしっかり使いこなせるレベルの高いスタッフがいる病院に運ばれたから救命率があがったんだという発表は、がーんという衝撃を受けました。
「自分がいれば助かった」「自分がいたから助かった」ではなく、「自分がいなくても当然助かる」ようにみんなのレベルアップをはかる必要がある事を痛感しました。
救命士さんや研修医、看護師さんへの教育体制、JTASといわれる緊急度判定システムや、消防との連携などなど、学術的というよりは、臨床の現場に即した刺激を受ける発表が多い学会です。
来年は、医師だけでなくたくさんのコメディカルと参加できるよう、準備をすすめたいと考えて帰ってきました。
今回の東京も1泊2日、滞在時間はわずか26時間の強行軍です・・
来年はすこしゆっくり勉強できるといいんだけどなぁ・・