急変に強くなる。
医療におけるシミュレーションはいろんな場面で有用です。
一人で経験できる現場、修羅場の数は限られていますが、たくさんの経験を積んだ先生の、実際の症例をもとにおこなうシミュレーション教育を医師と看護師、とくに研修医の先生とERの看護師さんが一緒に経験させていただくことで、ある日突然現れる、実際の重症患者さんの目の前で、共通の言葉をもつ、共通の治療方針を持っていられる状況をつくることができるシミュレーション教育を東北大学 高度救命救急センターの先生がしています。
スーパーDr.ひとりの力で、患者さんは助かる事も確かにあるかもしれません。
でも、普通よりちょっとだけ勉強をしている先生も、サポートしてくれる看護師さん、MEさんなどの力を上手に借りる事で、もっとたくさんの患者さんを助ける事ができるんじゃないかと思っています。
シミュレーション教育を受けるのは医師だけでは足りない、看護師さんにもぜひ受けてほしいと思っています。
当院からSim-marathonを経験したスタッフは、エビデンス、ガイドラインを一生懸命勉強してくれたりしています。
「先生、あのときなんで・・」
「・・・するっていう選択肢はなかったんですかね」
と振り返りをする事もあたりまえになってきました。
スタッフの成長は、病院の力です。
ときに、上級医の先生から「なんでこんなこと・・・」と言われて、へこんでしまうこともありますが、
標準化された初期治療はしていなければ、知っていなければ、どうして・・と言われる時代がくるはずです。
勉強するにはお金もかかります。
が、自己投資です。
お出かけをするためにいい洋服を買ったり、髪を染めたり、いい車に乗りたいから頑張ってお金を貯めたり、それとおんなじ自分への投資です。
仕事ができるようなってもな・・ではなく、納得のいく仕事ができるようになってきた自分はきっと周りからもよく(輝いて)見られるようになってくるんじゃないかと思います。
自分にお金をかけて成長させる事もきっと重要です。
毎日ちょっとずつでも勉強する、ことがきっと自分の力に、部署の力に、病院の力に、そして救急の現場でいてくれてよかった、と思ってもらえるようになるはずです。がんばっていきましょう!