FCCSコース参加
週末、米国集中治療医学会(SCCM)が主体となったFCCS(Fundamental critical care support) プログラム 日本版に参加、受講してきました。
BLS、ACLS、IPLS、ICLSは急変してしまった人、心肺停止に至ってしまったひとをどう蘇生させるかのコース
JPTECは院外発生の重症患者を安全に、確実に病院につれてくるためのコース
JATEC、ITLSは、防ぎ得た外傷死をなくすための、病院到着後のコース
内科学会のJMECCは、入院中患者の急変を予防するための治療を考えるコース
と位置づけると
FCCSは、急変する直前に、「危ない」と認識し、「初期集中治療」をはじめるためのコースと行った所でしょうか
http://www.jseptic.com/simulation/fccs.html
急変後、どんなショックかを認識、血ガスを解釈し、どんな輸液で治療を開始、どんな抗生剤を開始、どんな病態にあわせ最適な人工呼吸器の設定を検討するという、ACLSやJATECなどの内容もつまみながら、講義とシュミレーションを中心にした臨床に即したコースということになります。
初期研修医の先生にはちょっと難しく、集中治療を専門としている先生にはちょっとものたりないかも知れませんが、頭の中をクリアカットに整理するためにはよい機会かも知れません。
ただ、コースの主体となる組織が、
日本の集中治療医学会ではないところからすると、またACLSとICLSみたいに、今後いろいろあるのかなぁと思われ、ちゃんと広まっていくかがちょっと心配です。
http://www.facebook.com/fccs.jp 最近はやりのFacebookのページも作っているようです。