表示中の記事は2019年6月30日までの旧記事です。

医者の不養生

朝ご飯と昼ご飯の間は大体5時間。昼ご飯と晩ご飯の間は大体7時間。

晩ご飯と朝ご飯の間は大体12時間というのが、一般的です。

しかし、当直の時はどうでしょう。

救急患者さんがおちついてくる(ちょっと減ってくる20時〜22時)頃に検食を食べます。

患者さんに出されるお食事と同じものなので、カロリーや塩分などはしっかり管理されて体に良い食事なんですが、

その後に寝てしまう患者さん達と、一晩寝ずにはたらく当直医とでは、必要なカロリー量が違うんじゃないかと思います。

検食を食べ、ずーーーと救急患者さんの診療にあたり、午前4時に重症患者さんが運ばれてくる頃には、最後の食事からはだいぶ時間もたち、とても戦える体力が残っていない時があります。

そんなときには、体に悪いとはわかっていますが、

P1060125.JPG

救急車が到着するまでの時間に、

こっそり、隠してあったカップラーメンを食べてしまいます。

医者の不養生とはよく言ったものです。

さらに、風邪を引いたり、おなかを壊して、当直をしているときなんかは、

コンビニ受診をされる救急患者さんより自分の方が何倍も具合が悪いときもあります。

いいよ、いいよ、調子が悪いんなら研修医の先生は休んでていいよ、自分たちで診ておくからと指導医は言います。

でも、

ご飯を食べてもはいてしまう、くだしてしまう。

高熱が出て、寒気がして、できるなら当直をかわってもらいたい、

そんな時も

スポーツドリンクや経口補水液(OS-1)をのんで、がんばっていることがあるんです。

無理をしないように休んでいいよ、と気を使ってくれる先輩や同僚。

無理をしないでくださいね、自分たちがやっておきますと言ってくれる後輩。

そんな、仲間がちょっとずつ増えてくる、いい職場になっていく、ハートライフ病院であってほしいなぁと思っています。