表示中の記事は2019年6月30日までの旧記事です。

論文と臨床試験

4年前(2009)にBPLTTCという高血圧の治療薬の効果(ACE阻害剤よりARBが脳卒中や冠動脈疾患の予防効果がすぐれているか)について、製薬会社さんにとっては耳の痛い、歯切れの良い解析をお聞きし、すごい先生だなぁと思っていたらちょうどその時期にこんな本が執筆されていました。
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今年大問題となったJIKEI HEART STUDYの問題点も4年前で既に指摘されていました。
今回の問題が出るまでは、大きな臨床試験の情報などはついつい製薬会社さんの情報を信じてしまうことが多かったのですが、最近は批判的に、疑問を持ちながら臨床試験をみることも多くなってきています。
「統計学的な有意差」という言葉にだまされないように、
EBM(Evidence-based medicine)ということだけに振り回されないように
Patient Centered を基本に
しっかり物事を見ていく必要があると思われました。
明日から、師走です。
今年の仕事は今年のうちに・・です。