災害医療コーディネーター
週末、東京の「日本医師会館」で行われた
「都道府県災害医療コーディネート研修」
に参加してきました。
全国からの応募+県からの推薦が必要なこともあり
今回も参加は難しいかなぁと思っていたのですが
幸いにも今年、受講が可能となりました。
さらに
なんと、まさかの
Nはら先生も、医師会の災害医療担当理事として参加。
たぶん、二人も災害医療コーディネーターのいる病院は
いまのところ県内では当院だけだとおもいます。
でも、なんだ?
「災害医療コーディネート研修」
「災害医療コーディネーター」って
災害といえばDMATが、あるじゃないか
と思われた方は、かなり、災害に詳しい皆さんです。
でも、御存知の通り
超急性期から急性期を担うことが得意な
DMATの活動期間だけでは被災地の医療はおわりません。
きちんと
地域の、被災地の医療機関が復旧するまで、
たくさんの医療チーム、医療班が活動し支援する必要があるというのは
以前から何も変わりません。
しかし、
災害が起きれば爆発的に増加する医療・保健の需要に
平時の行政や、保健所がパンクしてしまうということは
想像にかたくありません。
その検証の結果、
熊本地震における初動対応検証レポートと言うかたちで
医療と保健の間での情報共有に関する問題が指摘され、
保険医療活動チームの派遣調整・情報共有、調整を行う
「保険医療調整本部」に整理し、
その体制の整備をするようにという通達が、
そして
その保健医療調整本部の構成員として、
県庁や保健所職員とともに
「災害医療コーディネーター」が明記され、
保険医療活動チームへの派遣調整や、情報連携、情報分析を手伝い、
市町村や避難所などに適正に配置するための助言を行うもの
と、災害の超急性期から急性期を担うDMATだけでは足りない
医師会の主導するJMATや、日赤救護班、全日本病院協会のAMAT
精神科のDPAT、リハビリのDRATをはじめ、いろいろなNGO
歯科医師会、薬剤師会や、ボランティア、その他たくさんのチームを
同じ「すべては被災者のために」という目的
のために効率的に活動できるように
サポート体制を整える方法を勉強するのが、
この災害医療コーディネート研修のキモだったのではと思います。
二日間、みっちりと勉強をし
夜も、全国各地の災害医療に携わる先生方と
ここでしか聞けない話を中心にたくさんの
情報交換をさせていただきました。
もっと、被災地のため
被災者の一日でも早く日常にもどれるようにするために
自分たち医療関係者は何をすべきか、何ができるか
とても考えさせられる2日間の研修でした。
まだまだ消化不十分、
山ほど頂いた資料を読み返しながら
振り返り、自分のもの、沖縄のためにしていきたいと思っています。
はぁ〜
奥が深い・・