美ら島レスキュー2017
今年も35度を超える猛暑日、炎天下の中
沖縄県と陸上自衛隊が中心となって行う
「美ら島レスキュー2017」と呼ばれる総合防災訓練が
陸上自衛隊那覇基地内で行われました。
県内の災害拠点病院、DMAT指定医療機関はほぼすべて参加
搬送車両としてのドクターカーなども準備、訓練搬送に利用
今回も、当院の担当はSCU。
被災地内の救護所や避難所、病院から被災地外(県外も)の
機能の保たれた病院へ航空機や自衛隊車両、救急車などで
長距離搬送に耐えられるように安定化処置を行い、
患者情報(MattsID)などをEMIS(広域災害救急医療情報システム)に登録
インターネット上で搬送元、搬送先、上部機関と連携をとったり
直接、電話や無線で情報交換を行う訓練を行いました。
今回は、津波でながされた傷病者が、県のドクターヘリでSCUに搬送・・というミッションもありましたが、
実際ドクターヘリが訓練におり、臨時ヘリポートから自衛隊車両で搬送されてきたのは・・
まさかの、かえる隊員・・
でも、訓練参加者はいたって真剣
「わかりますか?、お名前おしえてください」
「気道は開通、呼吸は・・、脈は・・」
と現実さながらに診療を行っているところで
「あ、ここから生体の模擬傷病者に変わります!」
と、通常の訓練にきりかわったその時だけ、
SCU内がふわっと、非常に和みましたが、
ほかは常にみな真剣、
すべては傷病者、被災者のために
のDMATの合言葉を忘れず、訓練を行いました。
ただ、炎天下の中、7時間の実動訓練
ほんとに暑い、こっちが熱中症になりそうでしたが、
実際に災害が起きてしまえば、これ以上の時間を
炎天下で災害対応を行うんだということも感じ
体力をつけないと、災害では戦えないね
とも思えた良い訓練でした。
訓練参加者のみなさん、ほんとにお疲れ様でした。