形成外科 研修医 レクチャー
形成外科は、歴史の浅い診療科です。来年4月の全国学会で還暦(第60回)をやっと迎えます。
なので認知度はまだ低いのが現状です。患者さんはもちろん、医療スタッフにですら「せいけいげか」と言われることはまだ日常茶飯事です。
悔しくはありますが、うかうかしてられません。我々学会員が認知度を高めるように日々努力です。
院内研修医向けの講義が朝の忙しい時間を割いて各先生方により行われております。
形成外科は、なんといっても きれいに縫って、きれいに治すことを追及している診療科ですので、そのさわりだけでも触れてもらいたく、3回とも縫合について講義を行いました。といっても講義は1回のみで、あとの2回は皮付き鶏肉を使って実際の縫合を体験してもらいました。
最初の うまい下手は、一人前の形成外科医になるにあたって重要ではありません。手術はもちろん、縫合処置は体で覚えるしかないのです。努力すれば必ずうまくなります。
なので、さわりの縫合練習で挫折せず、形成外科の門をたたいてくれる若い先生を待っております。
患者さんはscarless wound healingを求めておりますし、われわれも、それについて毎回の学会でdiscussionしております。