表示中の記事は2019年6月30日までの旧記事です。

熊本地震へのDMAT派遣(沖縄最先着隊)

2016年4月14日、16日に熊本地方で起こった最大震度7、6強の熊本地震

 

当直も終わりに近づいた朝に

「派遣要請、かかりましたよ」とK吉先生が・・・

 

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そうですDMAT隊員へは

登録されたメールアドレスへ一斉メールが入るんです。

 

内容を確認すると、

厚生労働省よりDMATの派遣要請

 

ということで

未明より準備を始め

当院からもDMATとして熊本地震へ出動してきました。

 

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2年前に隊員養成研修を受けることができ、DMAT指定医療機関となり

訓練、研修に参加、いざという時にに活動できるよう準備をすすめていました。

 

要請から3時間で病院を出発、5時間で那覇空港を出発。

熊本空港が使用できなかったため、福岡空港に到着、

患者搬送にも利用可能な2台のレンタカーをなんとか調達

 

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百均で購入したマグネットで手作りし

災害援助車風にした

一路、参集拠点である熊本赤十字病院へ

 

途中

けたたましい緊急速報が鳴り響く中

 

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被災者のご迷惑にならないよう隊員の生活に必要な

飲料水や食料品を被害のほとんどない福岡市内で補充

 

余震が続き、緊急速報でビビり、

渋滞、通行止めをグーグルマップで確認しながら

なんとか到着すると

 

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そこには志を同じくするたくさんの仲間が参集していました。

 

阪神淡路大震災から20年

東日本大震災から5年。

 

あのとき、力になれなかった悔しさを、絶対に今回は・・・

 

 

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何のために医者になったのか

 

「絶対に目の前の人を助ける」

「困っている人がいたら手を差し伸べる」

ためにこの仕事をしているんだ

という原点にかえり、

 

被災状況や安全などの情報は移動中に確認しながら

一分でも一秒でも早く被災地へ、

そして一人でも多くの命を助けたい、支えたい。

 

 

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どんな困難なミッションでも

 

「最大多数の最大幸福」を目指して

「防ぎ得た災害死」を一人でも減らすため

 

スタッフの安全を確保しながらも

やりとげるつもりで被災地で活動をしてきました。

 

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そして強く感じたこと

 

日本の災害医療、DMATは

だいぶ進歩、発展をしている組織体制になっていました。

 

そしてまた今回の震災の経験を期に

DMATを含めた災害医学はきっとものすごく進歩するだろうと思われました。

 

外科や内科は大学の授業で習うものの

災害について医学教育を受ける機会は殆どありません。

 

この災害の現場にいる方たちは常日頃は、

外科や内科、救急部の医師として

ERやICUなどで看護師として、

臨床工学技士、放射線技師などとして通常勤務をしているみなさんです。

 

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災害医療センターをはじめとする災害のプロ集団が陣頭指揮をとるようになり

 

2日目には全国から150チームを超えるDMATが現地に集まり

 

超急性期から急性期の医療ニーズがおちついてきていること

 

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おなじ沖縄からの第二陣のDMATがたくさん被災地にはいられたことなどを勘案し

ハートライフDMATは先遣隊としての仕事を終え、沖縄に戻りました。

 

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初動の遅れが、防ぎ得た災害死を増やす

助けられる命を減らすためには臨機応変に迅速に活動する。

 

ことを知っているため

余震が落ち着いてからの医療班として・・ではなく

 

「さあ、いくよ」で集まってくれたDMATの仲間

 

「がんばって、気をつけて」とサポートしてくれた病院のみなさん、

 

本当にありがとうございました。

 

 

 

・・・

もどってすぐに、緊急呼出、緊急治療。

そして今日はこれから人間ドック。

なんだか、・・ぽいね

とも言われますが、まだまだこれから

がんばっていきましょうね〜!!