災害訓練 2015
今年も多数傷病者対応訓練が行われました。
毎年、土曜の午後という、参加者のボランティア精神や
役職者を中心に義務感で参加してもらっていましたが、
今回、初めて平日の外来診療後の17時発災という設定ができたことだけでも、
病院のなかでの意識、理解が深まってきつつあるということが感じられ
非常に嬉しく思いました。
事前に訓練参加者には
STARTによる一次トリアージだけでなく
PATによる二次トリアージについても練習していただいたこともあり
いままでの、傷病者役のみなさんのカードの裏の所見情報を
のぞいちゃうということがなくなり
ちょっとではありますが、現実味をもったシナリオになりました。
訓練も繰り返すことで
当初のような混乱、混沌とした状態にはなることはなく
Command and Control(指揮命令系統の確立)
Safety(安全の確認)
は十分にできるようになってきたことを確認できました。
ただ、次のCとA
Communication(情報伝達)
Assessment(評価)
に関しては
(DMATの訓練でもなかなか正解にたどりつけていない・・)
もうちょっと改善が必要とおもわれる場所もありましたが、
それでも
いままでの訓練をすべてみてきた自分にとっては
組織としての進歩を実感できるものでした。
良かったと思います。
訓練に参加されない皆さん、
災害対応の基本を理解されていない皆さんもきっと災害時には、
「なにか力になりたい」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
訓練はやったら終わりではなく
検証して、改善していくことが大事だと思っているので
早いうちにまた、
訓練を繰り返し、組織として対応できる病院にと期待しています。