表示中の記事は2019年6月30日までの旧記事です。

褥瘡回診とWOC Nurse

毎週木曜日は褥瘡回診です。構成員は、形成外科医、皮膚排泄ケア担当看護師、褥瘡委員会看護部責任者(7階病棟師長)、栄養士、理学療法士です。

沖縄は高齢化社会でも特に先進的な超高齢化社会です。重症患者、高齢患者であればあるほど、皮膚トラブルが多くなります。診療各科のそういう患者に発生した褥瘡を早く治癒できるように形成外科は、人知れず活動しています。

看護師の専門制度としてWOC nurseがあります。

W : Wound 創傷

O : Ostomy 人工肛門、人工膀胱

C : Continence 失禁

の専門看護師です。

このたび、うちの病院からも誕生とまではまだいっておりませんが、その資格を得るための試験に40人中20人の中に選ばれて合格し、来週から勉強に行くことになり、今回、勉強に行って認定看護師になって帰ってくる前の最後の褥瘡回診となりました。

また、看護制度が変わり、看護師ができる特定行為の幅が広がる法案が今年の3月に発令され、この10月からはじまります。

創傷関連では、褥瘡の壊死組織のデブリードマン、止血、ドレーン抜去から、他科では、胸腔ドレーン抜去や胃瘻・膀胱瘻カテーテルの交換、中心静脈カテーテルの抜去、インスリン投与量の調節なんてのもあり、かなりの行為が資格を得た看護師が行うことが可能となり、先日の形成外科系の学会である、日本創傷外科学会でもどのようにチーム医療を実践していくか、議論されたところです。

WOC nurseの卵であるKさんかいっそうたくましくなって帰ってくることを祈っております。

ちなみに自分は一応の褥瘡対策委員長ですが、もはや用済みか、みんながうまくやってくれているので、臨床写真撮影係となっております。

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一番偉そうな人が、WOC nurse(の卵)です。