台風19号
台風19号が去り、少し秋?らしくなりました。
金曜日の夕方、強風域なのに予想以上の風で暴風警報が出ました。仕事帰りにあわてて近所のサンエー西原シティに買い出しに行きました。
前評判がすごかったこともあり、停電に備えて、パンやクラッカー、お菓子、缶づめを買い求めました。
と、研修医1年目のF先生に会いました。
いつもまっすぐなF先生は、時折話しかけてもまっすぐで、聞こえていないらしくスルーされることがあるので、今日は特にプライベートだしな、と少し躊躇したのですが、話しかけることにしました。
まっすぐな視線の先に私が入ったようです。ニッコリ笑顔で挨拶してくれました。
パンやお菓子や缶詰、子供が最後の1パックをゲットして誇らしげだったチキンラーメン(これは停電するとオール電化な我が家では調理できないぜ)など、いわゆる非常食だらけな我が家の買い物かごと対照的に、F先生のかごには、豚バラ肉とまいたけが。
「パスタ作ろうかなと思いまして。」
と。停電したらどうすんのかなあ、と思って、不思議な顔になったのに気がついたのか、
「ぼく、結構料理するんですよ。」
と。ガスコンロあるんだ~、と思っていますと、
「明日の夜当直なんですよ~。」
「私も、日曜日の朝救急なんだよね。前の日から病院入っといたほうがいいかなあ。」
「明日の夜から日曜の朝が一番風が強くなるみたいですよ。そのほうがいいかもです。」
沖縄の台風情報は、アメリカが出しているやつが一番正確だよ、と誰かがおっしゃっていましたが、
私は、個人的に、沖縄のDNAが濃くて、ずっと沖縄に住んでいる人の予想が一番当たっているように思っています。
F先生はどう見ても生粋の沖縄DNAでずっと沖縄に住んでいます。
よし、やっぱり前日に病院に入ろう。
と心に決めて、土曜日の夜、台風の目に入ったのか風が止んだ時に病院に入りました。
日曜日の昼前、医局でF先生に会いました。
「土曜日の夜風が止んだ時に病院に入ったよ。」
と声をかけますと、
「パスタ作りましたよ~。」
と、当直明けのF先生が笑顔で答えてくれました。
台風の中の当直、お疲れ様でした!