研修医S先生
久方ぶりの投稿です。
M先生が「指導医日記投稿のしかた」と題したプリントを配ってくれました。
写真を入れるのはハードル高いので、
まずは、文章だけから。
7月は久しぶりに2年目研修医のS先生が小児科に回ってきていました。
若いのに、少し昭和の香りのする先生で、ぱっと見、子供が2~3人いそうに見える、落ち着いた感じの方です。
毎朝、「おはようございます」と礼儀正しく現れ、冷や汗でずぶぬれになりながらも、黙々と仕事をし、帰るときには「失礼します」と、これまた礼儀正しく帰っていきます。
私も年齢相応?に、話が長くなるのですが、彼は、決して、聞き流すことはしませんでした。
関西人のさがで、ボケ突っ込みが大好きなのですが、彼はどうやら意図的に突っ込み所を作ってくれていたようで、有難く、毎日突っ込ませてもらいました。
小児の末梢血管確保を教えているとき、ちょっと、初心者にはハードルの高い、ぷっくりむちむちお手手ちゃんに当たった時のこと。
静脈血管なんかはもちろん見えなかったのですが、
私は固定をしながら、S先生に、
「ほれ、そこに、ええのが見えるやろ」
と、言ってみました。彼は即座に、
「はい!!見えます!これですか?」
と。
「そや。動かへんように抑えといて、血管もっと見えるように出してやるから、いけ!」
「はい。お願いします。」
そして、見事に血管確保成功!!いいやつです。
かと思えば、よく見えて、青くムキムキに盛り上がっている、お母様も「ここのいいのがありますね」と言っていた、「上等血管」をしくじりそうになっていました・・・。
毎日個性豊かな小児科指導医たちにいじられて、汗だくになっていたS先生、
7月31日の最終日に、お疲れさんの意味を込めて、親戚のおじさんから送られてきた桃を1個あげました。
8月1日の朝出勤すると、机の上に、
「おせわになりました。」というふせんが貼られた、小さな缶缶が。
S先生からの、金平糖でした。
7月の疲れが一気に吹き飛んで、ほっこりしました。
ありがとう。
毎日ちょっとずつ食べて、今はT病院で研修中のS先生を懐かしんでいます。
きっと毎日汗だくになっているんやろうな。がんばれ!